【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 46,584.46  ▼85.42 (4/7)
NASDAQ: 22,017.85  △21.51 (4/7)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。トランプ米大統領がイラン側に要求する交渉期限が迫る中、期限延長への期待が株価の下支え要因となりました。

ダウ平均は74ドル高の46,744ドルで取引を開始した後、中東情勢の不透明感を嫌気した売りが出て、早々に下落に転じました。様子見ムードが広がり、一進一退で推移し、最終的に85ドル安の46,584ドルで反落しました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は21ポイント高の22,017ポイント、S&P500株価指数は5ポイント高の6,616ポイントで小幅ながら揃って5日続伸となりました。小型株で構成されるラッセル2000は4ポイント高の2,544ポイントで同じく5日続伸となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇しました。コミュニケーション・サービスが1.0%高でセクターの上昇率トップとなりました。エネルギーが0.8%高、情報技術が0.4%高となりました。一方で生活必需品が1.8%安と大きく下げたほか、一般消費財・サービスが0.9%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中8銘柄が上昇しました。ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が9.4%高となりました。米国の民間保険プランにあたるメディケア・アドバンテージについて、2027年に民間保険会社に政府が支払う料率の改定率が当初提案の0.09%を大きく上回る2.48%に引き上げると発表されたことが材料視されました。シェブロン[CVX]が1.4%高、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]が0.7%高となりました。一方で22銘柄が下落しました。ウォルマート[WMT]が3.4%安、ナイキ[NKE]が3.0%安となりました。またアップル[AAPL]は折り畳み式スマートフォンの出荷が遅れる可能性があるとの報道が嫌気され、2.1%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、半導体のブロードコム[AVGO]がアルファベット[GOOGL]との提携を2031年まで延長したことが伝わり、6.2%高となりました。また、パラマウント・スカイダンス[PSKY]はワーナーブラザース・ディスカバリー・インク[WBD]の買収のため、中東の政府系ファンドと契約を締結したと発表したことで10.7%高となりました。一方、半導体のアーム・ホールディングス[ARM]はアナリストの投資判断引き下げにより、3.3%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.04%低い4.29%となりました。8日朝のドル円は159円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国とイランの交渉が注目される中、事態の進展と停戦協議の長期化懸念が入り交じり、米国市場は売り買いが交錯する展開となりました。夜間の日経平均先物は0.9%高の54,040円で取引を終えており、日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。もっとも、米国が設定する交渉期限が本日9時とされており、期限の延長を含め何らかの更新が見込まれます。内容次第では、リスク回避の売りが出る可能性が高いでしょう。日中の材料には、国内で2月の毎月勤労統計調査や貿易収支などの経済指標が発表される予定です。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)