米国株とは投資環境が違う日本株もダウンサイドのリスク大
先週末に書いたレポートでは、日本株の底堅さは原油価格の上値が重いからだと述べた。グラフ1は2月下旬からの日経平均とWTI先物価格の推移だが、当たり前のように逆相関になっているのがわかる。原油価格は高止まりしているものの、100ドルを超えてさらに上値を追う展開にはなっていない。
【グラフ1】日経平均(桃)とWTI先物価格(白)の推移
出所:Bloomeberg
基本的には、日本株のネックは原油価格だけで、それ以外の要因で調整局面入りしている米国株とは投資環境が違う。しかし、どこまでも米国株とディカップリングしていられるかというと、それは分からない。特に今週から来週にかけては大きなダウンサイドのリスクがある。
今朝配信した今週の相場展望(3月30日付「日経平均の今週の予想レンジは4万9000円-5万3000円」)でそのリスクについて述べた。ストラテジーレポートでも繰り返したい。ぜひご参照していただきたい。
今週から来週にかけてが正念場
強調したいのはトランプ大統領の行動が読めないことである。普通に考えれば一線を踏み越えたイランの発電所攻撃や核施設への攻撃はしないと思うが、わからない。さらに言えば地上部隊の派遣による地上戦も、トランプ大統領にとっては半ば「自殺行為」にも思えるので、実行しないはずである。しかし、ナシーム・タレブいわく「トランプ大統領こそブラックスワン」である(3月25日日本経済新聞電子版『トランプ米大統領こそ「ブラックスワン」、耐性高めよ 思想家タレブ氏』より。)ブラックスワンは予測不能であるゆえ、ブラックスワンなのである。イースター明けの米国の出方に要警戒である。さらに言えば、みんなが「イースター明け」を警戒するなら、その前の今週に大きな動きが出てもおかしくはない。正念場である。
