モトリーフール米国本社 – 2026年1月13日 投稿記事より

割安な評価の中で大きな上昇余地を秘めた3つのAI関連株

ここ数年の人工知能(AI)関連株の力強いパフォーマンスは、主に大手テクノロジー企業、特にAIインフラに関わる企業によって牽引されてきました。しかしその一方で、見過ごされがちな中小規模のAI関連企業の中にも、状況次第では株価が急騰する可能性を秘めた銘柄が存在します。

ここでは、そのような大きな成長が見込まれる3つの小型AI関連銘柄についてみていきましょう。

1. ユーアイパス:エージェント型AIの広がりが追い風となる

AIの初期段階では、文章や画像などのコンテンツを生成する「生成AI」が注目されてきましたが、次の段階での注目は、テクノロジーが実際にタスクを実行する「エージェント型AI」でしょう。現在、この分野には多数の企業が参入しています。しかし、エージェントの乱立という課題は、ユーアイパス[PATH]にとって非常に大きな機会となっています。

ユーアイパスはもともとロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の分野でリーダー的存在でした。RPAでは、データ入力のようなルールベースの業務を自動化するために、シンプルなソフトウェアボットが活用されます。AIエージェントはソフトウェアボットよりもはるかに高度なタスクを実行できますが、こうした背景により、同社はソフトウェアボットだけでなく、AIエージェントも管理できる基盤を構築してきました。

ユーアイパスは、この目的のために専用のオーケストレーション・プラットフォームを開発しており、今後、企業がさまざまなサードパーティベンダーの多数のAIエージェントを管理する必要に迫られる中で、このようなプラットフォームの重要性はますます高まると考えられます。

ユーアイパスの株価は、予想株価売上高倍率(P/S)が約5倍と割安な水準であり、売上高の伸びも加速し始めた段階にあります。AIエージェントのオーケストレーション分野でリーダーとなることができれば、株価が上昇する可能性を秘めています。

2. ギットラブ・インク:「AI時代の敗者」論に反する成長シナリオ

過去2年間で売上高を25%から35%のペースで成長させているにもかかわらず、ギットラブ・インク[GTLB](以下、ギットラボ)は市場で最も評価の低い銘柄の一つとされてきました。その結果、同社の評価は予想P/Sが5.5倍を下回るまで低下しています。ギットラボは、顧客が安全にソフトウェアを開発するために利用するDevSecOps(開発・セキュリティ・運用)プラットフォームを提供しています。

しかし、力強い成長にもかかわらず、「AIがプログラマーを代替し、ギットラボの事業が打撃を受けるのではないか」という懸念から、市場では同社を「AI時代の敗者(AI loser)」と見なしてきました。

これまでのところ、そのような事態は起きていません。ギットラボは新規顧客を獲得し続け、既存顧客がより高価格帯のプランへとアップグレードする動きも見られ、そして何よりも、利用人数の拡大、つまり追加のプログラマー向けサブスクリプションの増加が進んでいます。

ギットラボにはいくつかの成長を後押しする材料があります。同社は、単にコードを書く支援をするだけでなく、ソフトウェア開発サイクル全体を通じてプログラマーの業務を支援する独自のAIエージェントを立ち上げました。また、ハイブリッドモデルへの移行も進めており、顧客に提供する価値の増大を収益に反映しやすくなるとみられます。

ギットラボが弱気な見方が誤りであることを証明し続け、売上高成長の加速を実現できれば、低いバリュエーションを背景に、株価には大きな上昇余地があると考えられます。

3. センチネルワン:レノボ提携を足掛かりに成長を目指すAIセキュリティ企業

センチネルワン[S]も、急成長しているにもかかわらず、非常に割安な水準で取引されているAI関連株の一つです。同社はAIを活用したサイバーセキュリティ企業で、予想P/Sは4.5倍を下回り、大手同業他社の倍率と比べても大幅に低い水準です。それにもかかわらず、同社はより速いペースで売上高を成長させており、強力なサイバーセキュリティ・ソリューションを提供しています。

センチネルワンには、今後いくつかの成長のカタリストも控えています。その1つが世界最大の法人向けコンピュータベンダーであるレノボとの提携です。同社の「Singularityプラットフォーム」をレノボ製コンピュータに搭載することになりました。

このレノボとの提携は現在も拡大を続けており、今後は企業および個人顧客が「Purple AI(最先端のAIセキュリティアナリスト)」や「Wayfinder MDR(脅威検出および対応)」といった製品へアップグレードするための足掛かりにもなると期待されています。また、最近実施したPrompt Securityの買収により、急成長している「AIデータ漏えい対策」というサイバーセキュリティ分野の最前線に躍り出ました。

これによりセンチネルワンは、内部からの脅威に対処する「インサイド・アウト型」の防御と、外部からの攻撃を防ぐ「アウトサイド・イン型」の防御の両方を提供できるようになり、他社との差別化が一段と進んでいます。

今後、センチネルワンの売上高成長が加速し、事業の規模拡大によるレバレッジ効果が効き始めれば、割安なバリュエーションと成長見通しを背景に、株価が急騰する可能性も十分に考えられます。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Geoffrey Seilerは、ギットラブ・インク、センチネルワン、ユーアイパスの株式を保有しています。モトリーフール米国本社は、ギットラブ・インク、センチネルワン、ユーアイパスの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。