朝はご飯に味噌汁、おかずは鮭の塩焼きというのが我が家の定番。朝食にパンを食べる事は殆どありません。決してパンが嫌いというわけではないのですが、胃が弱くコーヒーや牛乳が身体に負担だからなのかもしれません。ですからお米を切らすということはないのですが、たまたま昨年秋からは山形のふるさと納税で、1年間毎月自宅にお米が届くようにしていたため、この令和の米騒動、実はあまり実感がありませんでした。

ふるさと納税の1年が経過したため、この先は同じブランドのお米ではなく、毎月違うブランドのお米を食べ比べしてみたいなぁとお米の価格を調べてみると、まだまだ米価格は高いままですね。足元では米5キロの全国平均価格が4,300円台。過去10年ほどは2,000円前後で推移していた5キロの米価格、ちょうど2024年の夏頃から急騰して倍以上の価格になっています。これでは家計にも響くわけで、高市政権が物価高対策を最重要事項に掲げていることへの支持が高いのも頷けます。

ところが先般、国内最大手の卸売業者がコメの価格が今後「暴落する可能性がある」と発言して注目されています。どうやら外国の輸入米、備蓄米放出に加え令和7年産は平成29年以来の最大規模の豊作となる見込みで米が余剰になるというのです。そもそも備蓄米や輸入米は安価で店頭にならんでいますが、古米を購入したがらない日本人。実は今でも在庫は余剰にある、という話も。

米が高けりゃパンを食べればいいじゃない、と安価な小麦食にシフトする消費者動向。こうした買い控えが起きることをレーショニングと言います。このまま小売価格が下がらなければ、ますます日本人の米食離れが起きてしまいますが、そこは需給が見合う価格に米価格が下がるのが常。食料ですから保管できる期間もそれほど長くはありません。また、新米と唱えるのは年内まで。来年になると新米でなくなってしまうわけで、そろりそろりと値下げをして在庫を捌こうとするところも出てくるのでしょう。

来年、米価格が落ち着いて日本のCPIを押し下げる可能性も出てきましたが、その際に急にタカ派化した日銀の引き締め政策が裏目にでませんよう。