週明け3月2日(月)からドル全面高となっています。この背景には原油、天然ガス価格の急騰が大きく影響しています。イランがサウジアラムコの主要製油所近くを攻撃したため操業が停止されたほか、カタールの主要操業施設への攻撃でLNGの生産が止まりました。こうした混乱を受けて原油価格は2月27日(金)比で10%を超える上昇、欧州天然ガスは一時50%を超える上昇を見せています。

欧州はエネルギーの構造的脆弱性を抱えています。2022年のロシア・ウクライナ戦争勃発時、欧州天然ガス価格(TTF)が急騰したタイミングでユーロはドルとほぼパリティ(1:1)まで下落しました。今回も同様のメカニズムが働いて下落しているものと思われます。

欧州は2022年までロシア産天然ガスに全消費量の約40%を依存していましたが、ロシアのウクライナ侵攻を受け欧州がロシアへの経済制裁を発動。ロシア側も対抗措置としてガス供給を絞ったことから、現在欧州はカタール産LNG依存を高めているのです。

原油・ガス価格上昇=インフレ警戒=ドル金利高=ドル高という構図もありますが、原油やガスなどのエネルギーはドル建て決済であるため 、エネルギー高=ドル決済金額増=ドル需要増でもあり、ドル高要因となります。これは日本も同じですね。輸入コストが上昇すれば円安ドル高となってしまいます。

こまりましたね。この戦争は長期化するのでしょうか。中間選挙を控えてエネルギー高が続くのはトランプ政権にとっても、頭の痛い展開といえるでしょう。