今朝の日経新聞の1面トップ記事は、通産省が法務省に対して未公開ベンチャー企業の資金調達を容易にするために特定議決権株式というものを認めるように求めるという記事でした。私はちょっと?マークです。
未公開企業であれば商法改正をしなくても特定の株主間契約を結べば目的は達成できる筈です。それに未公開企業の資金調達云々を議論する前に株式の新規公開・上場に関する環境整備が議論されるべきですし、更に言えばそれ以上に、まず流通市場の整備が議論されるべきではないでしょうか。
未公開ベンチャーが資金調達し易くなることは素晴らしいことです。しかしそれよりもまず国民が気軽にNTTやトヨタといった大企業の株を買えるようにすべきではないでしょうか?アメリカと日本における株式の平均最低投資単位は、かたや2000円程度、一方80万円程度です。この400倍の差は大きいです。CD1枚買うか、車1台買うかの違いがあります。物事には順序があります。まず単位株制度の改善にとにかく手を付けて頂きたいと、切に願います。