【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 46,734.61 △144.20 (10/23)
NASDAQ: 22,941.80 △201.40 (10/23)
1.概況
前日の米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。良好な決算を発表した銘柄が物色されたほか、米中貿易摩擦を巡る過度な警戒感が緩和されたことが投資家心理を支えました。
ダウ平均は、71ドル安と小幅安で取引を開始しました。前半は前日終値である46,590ドル付近で一進一退の推移となり、後半にかけて徐々に上げ幅を拡大する展開となりました。一時は211ドル高の46,802ドルまで上昇するも、最終的には144ドル高の46,734ドルで反発して取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は201ポイント高の22,941ポイントで3日ぶりに反発となりました。S&P500株価指数も39ポイント高の6,738ポイントで反発となりました。
2.経済指標等
主な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇しました。エネルギーと資本財・サービスがそれぞれ1.3%高となったほか、素材や情報技術が1%近い上昇となりました。一方で4業種が下落となり、生活必需品や不動産などが1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中16銘柄が上昇しました。23日に第3四半期決算を発表したハネウェル・インターナショナル[HON]が市場予想を上回る1株利益を発表したことが好感され、6.8%高、構成銘柄中の上昇率トップとなりました。そのほか、スリーエム[MMM]が2.6%高、アマゾン・ドットコム[AMZN]など計3銘柄が1%台の上昇となりました。一方で14銘柄が下落し、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が3.5%安で下落率トップとなりました。そのほかコカコーラ[KO]など、計4銘柄が1%台の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ[TSLA]は、新エネルギー製品が同社の利益率や市場規模の押し上げに寄与するとの楽観的な見方から買われ、2.3%高となりました。エクソン・モービル[XOM]は、トランプ米政権がロシア石油会社2社に対する制裁を発表したことによる原油高につられ、1.1%高となりました。一方で、高機能サーバー技術を提供するスーパー・マイクロ・コンピューター[SMCI]は第3四半期の売上見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され8.7%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.05%高い4.00%となりました。24日朝のドル円は152円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
前日の米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。これを受けて、日本市場は買いが優勢でのスタートが予想されます。また、ドル円も152円台半ばと前日比で円安に振れていることも輸出関連銘柄に追い風となるでしょう。そのほか、本日の材料には、9月分の全国CPIの発表や、高市新首相の所信表明演説が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
