日経平均が1日で5%近く上昇するとは。週明け10月6日(月)の日経平均は一時48,000円台まで上昇しました。
マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏が年末までに日経平均5万円を、マネックスグループ グローバル・アンバサダーのイェスパー・コール氏も日経平均GO!GO!年度末までに55,000円の予想を出していますが、実現の確度が高まってきました。
そもそもメディアの事前予想では小泉氏優勢。米国の分散型予測市場「ポリマーケット」(あらゆる事象を予想する賭サイト)の予想は小泉氏勝利確率が80%にも上っていましたし、SNSで著名なトレーダーは先週末、日経ダブルインバースを億単位で買ったことを宣言、日本株市場の信用売り残は約1.5兆円と過去最大規模に膨らんでいました。
要するに、日経平均を45,000円まで押上げてきた高市トレードの終焉を予想した投資家が多かったということですが、予想に反して高市氏が新総裁に選出されたことで、こうした売りポジションが踏み上げられたということですね。踏み上げに留まらず、高市氏への期待がこの相場を大きく飛躍させてくれると思います。
ポリマーケットは海外の賭けサイトですが、日本のメディア報道が小泉氏優勢と伝え続けてきたことを素直に反映していたものと思われます。
しかし、XなどSNS上の空気を注意深く追いかけていれば、高市氏支持の声が日に日に高まっていく中、小泉陣営のステルスマーケティング問題、高市派党員削除問題が潮目を大きく変えたことに気がつかないわけがなかろう、とも思うのですが、昨年の総裁選の決選投票での逆転劇が記憶に残っており、自民党議員が高市氏を選出することなどあり得ないとの先入観があったのかもしれません。既存メディアの報道を鵜呑みにせず、あらゆる声に耳を傾け自分の頭で物事を判断することが重要だと改めて思った次第です。
- 大橋 ひろこ
- フリーアナウンサー
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フリーアナウンサー/ナレーター/個人投資家。福島県出身。アナウンサーとして経済番組を担当したことをきっかけに自身も投資を始め、現在では個別株、インデックス投資、投資信託、FX、商品先物と幅広く投資している。個人投資家目線のインタビューに定評があり、経済講演会ではモデレーターとして活躍する。自身のトレードの記録はブログで赤裸々に公表しておりSNSでの情報発信も人気。一時期は海外映画やドラマの吹き替えなど声優としても活動していたが、現在は経済番組に専念。現在ラジオNIKKEIなどで経済番組レギュラーを多数抱え、キャスターとしても多忙な日々を送っている。
