とても忙しくてかつ寝不足だったりすると、体がだるいように感じることがあります。私はそういう時に「体が乳酸化した」と言います。義経と一緒に追われて闘った弁慶の最期は、戦闘中に立ったまま死んだと言われます。これは必ずしも全くの作り話ではありません。弁慶はそのスタミナも力も異常でしたから、継続した長い時間に亘って極度の運動量を発揮しました。激し過ぎる運動によって呼吸による酸素の供給が間に合わないと、体内の糖は分解されて乳酸になります。弁慶は激しく闘いながら徐々に体中がヨーグルトのように固まって行き、ついに目をカッと開けたまま仁王立ちして死んでしまった訳です。確かに疲労時のだるいという感覚は、体の一部がヨーグルトのように固まって来ているという気がします。そういう時は大きく深呼吸して酸素を供給するようにしましょう。