52週間安値付近で推移するプライム構成銘柄をピックアップ

主要企業の決算発表は年度締めである3月に集中していることから、3月・9月は決算期を迎える銘柄が多く、9月に株主優待を実施する銘柄は423社にのぼります。

今回は日経平均が最高値付近での推移となる中で、東証プライム構成銘柄において足元の株価が52週間安値付近で推移している9月優待対象の5銘柄をピックアップしました。

ピックアップした銘柄の株主優待の一部を紹介すると、国内トップのコーヒーメーカーであるキーコーヒー(2594)は、1,000円相当の家庭用のインスタントコーヒー等が贈呈され、ヤクルト本社(2267)はプロ野球球団である東京ヤクルトスワローズのオフィシャルファンクラブの会員権といった趣向を凝らした株主優待ラインアップとなっています。

これらの銘柄は市場に比べて、年初来リターンなどを見ても出遅れており、好みの株主優待である場合には権利獲得を考えてみても良いかもしれません。今回取り上げた銘柄の権利付き最終日は9月26日です。

プライム構成銘柄で52週間安値付近で推移する9月の優待銘柄はこちらからチェック

9月権利確定で、ファミリー層や現役世代層向けの株主優待は?

・ひらまつ(2764)の株主優待は、レストランでの飲食やホテルでの宿泊・飲食時に有効期限付きではあるが割引を受けられる。100株以上で10%の割引、500株以上で20%の割引となる。その他、婚礼飲食代10%割引、自社オンラインショップでのワイン購入20%割引を受けられる。

・山喜(3598)の株主優待は、自社グループ直営店およびインターネットショッピングサイトで利用できる優待券だ。100株以上1,000円相当から得ることができる。400株以上保有すると自社グループ直営店およびインターネットショッピングサイトで利用可能な2,500円相当のオーダーシャツ割引券を株主優待としてもらえる。

・オリエンタルランド(4661)の株主優待は、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」いずれかで利用可の1デーパスポートである。例年、9月権利確定の優待は長期保有者向けだが、2025年のみ9月末時点で100株以上保有の株主にも1デーパスポート1枚の株主優待がある点には注目したい。

通常は、3月時点で500株以上の保有か、2023年9月より起算して100株以上を3年以上継続保有(3月・9月の株主名簿に連続7回以上記載)した株主のみに1デーパスポートを贈呈している。