8月16日、京都五山送り火を見てきました。

20時の点火前、市営地下鉄烏丸線北大路駅で降りて賀茂川に架かる北大路橋へ向かうと、すでにたくさんの人々で溢れていました。ここからは如意ヶ岳の「左大文字」が見えるということで見物MAPに掲載されている有名なスポット。他にも右大文字が見える京都御苑内や、鳥居形が見える渡月橋など見物スポットは京都中にあるようですが、北大路橋で「大」をみてから賀茂川沿いを歩けば、20時10分に時間差で点火される船形が見えるスポットに移動できるということで、北大路橋に向かったのです。

あいにくの雨でしたが、不思議と「大」の字に火が灯され夜空が赤く染まるとピタリと雨が上がり、それに気づかず傘を閉じずに鑑賞し続けた人に対し「あのおばちゃんの傘、じゃまだよ~見えないよ~」と10代とおぼしき男の子たちが騒ぐ傍らで、静かに手をあわせて拝む人々の姿が。

送り火は、盆前に迎えた先祖の霊の帰り道を照らし、無事に戻ってもらうための伝統行事。厳かな心持ちで点火を待つ人もいれば、点火の瞬間をワクワクしながら待つ子どもたちもいてお祭りのようでもありました。京都を囲む5つの山に灯された送り火をその瞬間(点火はわずか30分ほど)京都中の人々が眺めているのだなと、妙な一体感に包まれる幻想的な瞬間でもありました。送り火の火が消えた20時35分頃には再び雨が降り出したのもなんとも不思議でした。

そうそう、7月8日のつぶやきコラム「予言と警鐘、令和の米騒動」で書きましたが、この時期とても京都のホテルの宿泊費が安かったのです。私が今回宿泊したホテルは京都駅から徒歩5分圏内で今回、3泊で4万円しませんでした。あまりの安さにほとんど衝動的に京都行きを決めたのですが、それもおそらく9月までと思われます。確かに今回の京都旅行、スペイン、ポルトガル語がそこかしこから聞こえてきましたが、中国語はあまり耳にしなかったような気がします。詳しくは7月8日のコラムを。