「次の3連休はエーッと海の日だっけ、山の日だっけ?」先週仕事でご一緒した人との会話。8月は山の日ですよ、7月にできた祝日が海の日です、と答えたところを被せるように「日本は祝日が多すぎるんですよ、世界はすでに祝日を減らそうという動きがある」というではありませんか。
ドイツでは、景気後退や労働力不足への対策として「祝日を減らす」案が議論されているのだとか。ドイツのケルン経済研究所は、祝日を1日減らし勤務日を増やすことで、GDPが最大86億ユーロ拡大するとの推計を発表しています。これは2024年のGDPの約0.2%に当たる金額。5日減らせば1%も変わるの?!ただし、ドイツの祝日は国家としては9日しかありません。州毎に異なるそうですが多くても14日程度のようですので、祝日を減らす議論には反対の声も大きいようです。日本の祝日は16日もありますが、日本では祝日を減らそうという議論はまだ聞かれませんね。
米国でもイーロン・マスク氏がテスラCEOとして「週40時間以上オフィスで働けなければ辞職とみなす」など厳しい労働基準を設定、X社に於いてはコロナ禍に導入された「Days of Rest(休息日)」を取り消すなどしています。働くことで競争力を高めるべきだ、気がつくと欧米は昭和の日本のようになっているようです。
日本人は有給休暇の消化が上手じゃないんですよね。国が決めてくれないと休むと言えないのです。とはいえ、日本人は働き過ぎだから祝日を増やそう~などと言っていた時代から、世界はすっかり景色が変わってしまっているようです。2014年の山の日が最も新しい祝日ですが、おそらくこの先日本の祝日が増えることはないでしょう。
- 大橋 ひろこ
- フリーアナウンサー
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フリーアナウンサー/ナレーター/個人投資家。福島県出身。アナウンサーとして経済番組を担当したことをきっかけに自身も投資を始め、現在では個別株、インデックス投資、投資信託、FX、商品先物と幅広く投資している。個人投資家目線のインタビューに定評があり、経済講演会ではモデレーターとして活躍する。自身のトレードの記録はブログで赤裸々に公表しておりSNSでの情報発信も人気。一時期は海外映画やドラマの吹き替えなど声優としても活動していたが、現在は経済番組に専念。現在ラジオNIKKEIなどで経済番組レギュラーを多数抱え、キャスターとしても多忙な日々を送っている。
