今週は経済指標の発表やエヌビディア[NVDA]の決算発表に注目

今週(2月24日週)は米国で経済指標の発表が多く、米経済が強ければ金利上昇を通じた円安・ドル高が日本株には下支え要因となり、弱ければ金利低下を通じた円高・ドル安が日本株の下押し要因となります。週末には連邦準備制度理事会(FRB)が物価動向をみるうえで重要視する個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えています。

週後半は、2月26日に予定されている米半導体メーカー大手のエヌビディア[NVDA]の決算発表が注目材料です。11-1月期決算は、前年同期比で大幅な増収増益が見込まれていますが、データデンター向けAIチップの需要動向や、中国のDeepSeekの影響について、ファンCEOの見解などに注目が集まります。

国内の半導体関連に追い風となるような決算結果や株価の反応が生じれば、指数先物や主力大型株への買い戻しにつながる展開が予想されます。ただし、エヌビディア株は2月上旬の安値からすでに2割程度戻しており、好決算でも織り込み済みの反応となる可能性も高いでしょう。月末を含む週でもあるため、週初から軟調な動きが続く場合は下値模索の勢いが強まる展開も想定しておきたいところです。

全国高校生金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」に参加

時事問題・税制・保険など幅広い知識を網羅

私は、2024年に続いて2月23日に東京都内で開催された、「エコノミクス甲子園」に参加しました。「エコノミクス甲子園」とは、NPO法人金融知力普及協会が主催する、毎年恒例の全国高校生金融経済クイズ選手権です。

高校生に金融・経済について学んでもらうためのクイズイベントで、今回で19回目を迎えました。高校生のペアが全国各地で開催される地方大会を勝ち抜き、東京で開催される全国大会に出場します。クイズの内容は、金融・経済の知識だけでなく、新聞やニュースに掲載される時事問題やお金に関する雑学、税制や保険など幅広い知識が問われます。

筆者がボランティアで所属している、NPO法人日本テクニカルアナリスト協会では、『はじめの一歩 テクニカル分析』という初心者向けのハンドブックを対象者の高校生にクイズ対策として配布させていただいております。

2025年は株式市場に関する出題が多く、敗者復活戦も白熱

2025年は2024年よりも株式市場に関する出題が多かったように思います。具体的には「ナンピン買い」、「アセットアロケーション」、「塩漬け」、「オプションプレミアム」、「テールリスク」、「板」、「酒田五法」、「デットクロス」、「クロージングオークション方式」などが出題されました。

敗者復活戦では、3つのパターンのローソク足の寄り引け同事線が示され、下降から上昇に転じるサインはどれかという問題が出題され、全員が同じ回答をして、全員が脱落する場面もありました。上ヒゲだけがついたドウジ足が上の方向を示していたからでしょう。

その後「デッドクロス」の問題を唯一正解した高校性チームが、敗者復活戦から優勝を果たす結果になりました。終始、白熱した様子でとても有意義な時間を過ぎさせていただきました。2026年も楽しみです。