2大イベント 米大統領就任式と日銀の金融政策決定会合 市場の反応は限られるだろう
今週の2大イベントは米大統領就任式(20日)と日銀の金融政策決定会合(23-24日)だ、トランプ米次期大統領は20日、第47代大統領に就任し、正式に政権を発足させる。新政権発足の初日から矢継ぎ早に様々な政策を打ち出すと見られ、市場では期待と警戒が交錯している。ただ、トランプ氏はこれまでに、あまりにも多くの発言や示唆を行ってきたので、本当にサプライズとなるようなものは出てこないだろう。特に大統領就任式そのものはセレモニーなので、演説の時間も20分と短く、政策発表というより、メッセージの発信の場である。当日、米国はマーチン・ルーサー・キング牧師の記念日に伴う休場でもあることから波乱はないだろう。
日銀は23-24日開催の金融政策決定会合で追加利上げについて議論する。先週の総裁、副総裁の発言に続いて、日本経済新聞が「過半の政策委員が追加利上げを支持する見通し」だと報じており、市場は追加利上げを織り込んでいる。そのため利上げが決まっても市場の反応は限られるだろう。仮に利上げ見送りとなった場合は、円安が進むだろう。
日米の決算発表に注目
米国の決算発表はネットフリックス[NFLX]が注目される。今週から国内でも、23日のニデック(6594)やディスコ(6146)などを皮切りに決算発表がスタートする。ディスコの2024年4~12月期の連結営業利益は、前年同期比5割増の1100億円強になったもようだと日経が観測記事を報じている。従来の会社予想を60億円近く上回り、4~12月期として過去最高を更新したとのこと。過去の業績より、通期の着地に市場の注目が集まる。同社は四半期ごとに1つ先の四半期までの業績予想のみを公表しており、23日には25年3月期通期の予想を開示する。
予想レンジは3万8000円~3万9500円とする。