【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 42,732.13 △339.86 (1/3)
NASDAQ: 19,621.68 △340.88 (1/3)
1.概況
先週末の米国市場では、主要3指数が揃って反発しました。ダウ平均は前日まで4日続落し、下げ幅が1000ドル近くに達していたため、自律反発を狙った買いが入りやすく、103ドル高で取引を開始しました。
午前10時に公表された米ISM製造業景気指数が市場予想を上回る改善を示したほか、正午過ぎにはリッチモンド連銀のバーキン総裁が米経済に対してポジティブな見解を示したことで、ハイテク株や景気敏感株を中心に買いが入り上げ幅を広げる展開となりました。その後も引けまで堅調な展開が続き、結局ダウ平均は339ドル高の42,732ドルで取引を終え、5日ぶりに反発しました。
また、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数は340ポイント高の19,621ポイントで取引を終え、6日ぶりの反発となり、S&P500指数も73ポイント高の5,942ポイントで取引を終え、こちらも6日ぶりの反発となりました。
2.経済指標等
12月の米ISM製造業景気指数は49.3となり、市場予想と前回結果を上回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、11業種のすべてが上昇となり、なかでも一般消費財・サービスが2%以上上昇したほか、情報技術や不動産、資本財・サービス、公益事業が1%以上上昇しました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中23銘柄が上昇となりました。特にエヌビディア[NVDA]が4%以上上昇したほか、アマゾン・ドットコム[AMZN]やアメリカン・エキスプレス[AXP]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、ジェイピー・モルガン・チェース・アンド・カンパニー[JPM]などが1%以上上昇しました。一方で、その他の7銘柄は下落となり、特にボーイング[BA]は1%以上下落しました。
ダウ平均構成銘柄以外では、米新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブ[RIVN]が、第4四半期の納入台数が市場予想を上回ったことが好感され、24.5%上昇しました。同業のテスラ[TSLA]も8.2%上昇しています。また、オンライン決済のブロック[SQ]は、アナリストの投資判断引き上げにより、6.2%上昇しました。一方で、ユナイテッド・ステイツ・スチール[X]は、バイデン米大統領が日本製鉄(5401)による買収計画に対して中止命令を出したことが嫌気され、6.5%下落となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.04%高い4.60%となりました。ドル円は、157円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
先週末の米国市場は反発となりましたが、日本市場の大納会後の週間ベースでは下落となっていることから、大発会となる本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は39,500円付近で底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)