第3四半期に増益に転じた12月決算銘柄は
10月下旬からスタートした12月決算企業の第3四半期決算発表も11月中旬に終わりとなりました。その決算発表を振り返ってみると、円安や値上げ、堅調な需要動向などを追い風に増益となる企業も多くみられましたが、その一方で原材料高や人件費の上昇などの影響で減益となった企業もありました。しかし、今期ここまで減益となった企業のなかには第3四半期に増益に転じ、回復の兆しがみえた銘柄もあります。
そこで今回は第1四半期(1-3月期)と第2四半期(4-6月期)が減益で、第3四半期累計(1-9月期)も減益となったものの、第3四半期(7-9月期)に増益に転じた銘柄をピックアップしてみました。例えばNIPPON EXPRESSホールディングス(9147)は第1四半期と第2四半期の営業利益が前年同期で減益となり、その結果第3四半期累計の営業利益も前年同期比で31.8%減となりました。しかし、第3四半期の営業利益は自動車部品や半導体など航空・海上輸送の荷動きが回復したことなどから、前年同期比で43.4%増と増益に転じています。