この週末もBTCをはじめ、多くの暗号資産の価格が上昇しました。そして、11月11日朝も東京市場オープンから断続的な買いが入ってきています。連日、史上最高値を更新しており、高値圏での売り物が少ないのでしょう。現物市場での買い上がりが散見されていることからも、デリバティブ市場ではショートポジション比率が多いヘッジ運用が多いように感じられます。
この値動きは2024年2~3月に起きた現物主導の上昇相場に似ており、まだまだ継続する可能性がありそうです。2016年のトランプラリー相場が米大統領選後12月上旬まで続いたことを考えると、期待感からもあと1ヶ月程度は上昇相場が続くかもしれません。
BTC(ビットコイン)、週足はダイバージェンス解消
BTCは高値を超えたので久しぶりに週足分析から入ります。BTC/JPY週足は2024年、MACDのダイバージェンスを発生させていました。その解消が6ヶ月ほどかかったのですが、先日0.00ライン付近まで戻ることができ、晴れて解消です。このポジション解消の動きは大きかったと思われます。
また、8月の急落(ブラックマンデー)時に対して、フィボナッチ・エクステンションをドル建てで調べてみたところ、第1ターゲットは約83,000ドル(約1270万円)、第2ターゲットは約91,000ドル(1392万円)となりました。1ドル153円計算です。
海外市場でのオプションも9万ドルや10万ドルが積まれている状況のため、第2ターゲットは特に目標としては頃合いがよいのではないでしょうか。11月下旬~12月の目標は1400万円と定めておきたいと思います。
ETH(イーサリアム)もついに動き出す、短期目安は56万円付近か
続いてETH/JPY週足分析です。2024年のこれまでのところの最高値は62万円であることから、この水準が目先の目標でしょうか。先週はBTCを久しぶりに上回るパフォーマンスとなり、海外市場ではショートカバーを誘発させて、大きく上昇したと考えられます。
史上最高値まで+25%以上の値幅があり、上昇の余地はまだ大きいでしょう。さらに、他のアルトコイン市場も活況にあることから、向こう1ヶ月はBTCよりもパフォーマンスを上回る可能性も出てきたのではないでしょうか。
久しぶりにETHの買いトレードに本格的に参戦してもよいかもしれません。押し目買いの目安を見ていきましょう。
ETH/JPY日足チャートです。SMA200(橙)は45万円台で推移しているため、仮にこの水準まで押し目を作る場合はテクニカル的に買い場となりやすいでしょう。6~7%程度の調整が入るなら、この価格帯まで押し目買いチャンスになるため、この水準で準備しておくとよいのではないでしょうか。
また日足レベルでのレジスタンスラインは56万円付近に控えているため、先に上昇してしまうパターンを想定し、ここを短期的なターゲットとして意識しておくとよいでしょう。
米大統領選後、暗号資産市場は全てのコインが上昇しました。それだけ期待感が先行しているのでしょう。期待の上昇相場が最も上昇しやすいかもしれません。少なくとも11月中は、個人的にはBTCもETHもかなり強気姿勢でよいと考えています。