ここ最近、上昇相場時は決まって日本時間の早朝6−7時ごろに上昇の仕掛けが入る値動きを見せていることが多いようです。今朝(10月21日朝)もそのパターンでした。そこからすぐに1040万円付近まで上値を続伸させ、今週も好調な滑り出しとなりました。
今週の金融市場では大きなイベントはなく、日本は10月27日(日)の解散総選挙後の相場待ちといったところでしょう。自民党が単独過半数獲得となれば、金融緩和路線継続となり、株式市場は上昇、米ドル/円上昇となると考えられます。
これらを受けてBTC/JPYも米ドル/円に連れ高になると思われ、さらに、キャリートレードが幾分か復活すればBTCにも追い風でしょう。そこからは米大統領選挙待ちの相場となり、落ち着いた値動きになるのではないかと予想します。よって、今週以降の値動きイメージは上値を追いつつも、じり高推移のイメージです。
BTC(ビットコイン)は1080万円が短期的な上値目標か
BTC/JPY日足チャート分析です。個人的な目先ターゲットは1080万円前後で考えています。この水準はドル建てで72,000ドルのレジスタンスラインが引けるポイントであり、円建てのラインとピッタリ重なる水準です。
よって、売り圧が高まる水準であることから、一旦止められやすいと考えます。7万ドルの大台ももちろん意識されますが、すんなり抜けてこの水準に早く到達し、その後、大統領選挙まで小動きになる展開を予想しています。
個人的には、72,000ドル到達後、70,000-72.000ドルゾーンで推移し、仮にトランプ大統領誕生となれば、ドル建てで史上最高値を更新していくイメージを持っています。これらを踏まえると、円建てでは1050-1080万円のレンジに切り上がっていくと予想。これを今週中に実現できるならば、思惑通りと言えるでしょう。
大統領選挙までは残り2週間程度です。ターゲットまでは数日で到達、10日ばかり難易度の高いレンジ相場、といったイメージで予想を出しておきます。いずれにしても高値を切り上げていく上昇チャネルレンジ相場のイメージを持っています。
BTC/JPY4時間足チャート分析に移ります。4時間足ベースではMACDがダイバージェンスしており、買われすぎを示唆しています。しかし、ダイバージェンスが出現して多少日が経っており、0.00ライン付近まで解消の動きも見られます。あと2~3日程度、この動きが続けばさらにダイバージェンスが解消されることになるので、そのタイミングから上昇に勢いが出る可能性もあります。
慎重になりつつも、基本的には少々の下落程度にリスクを抑えて、レバレッジトレードを繰り返していきたい地合いです。SMA30(黄色)に近づいたタイミングから買いエントリーをして上がったところを利食いという丁寧なトレードを繰り返していくのもよいかもしれません。4時間足レベルでは、2~3日程度我慢できるテクニカル形状であると言えるでしょう。
ETH(イーサリアム)は41万円に乗せるかがポイント
ETH/JPY日足チャートに移ります。SMA90をしっかりと抜け、さらに40万円のレジスタンスラインも抜けてきたので、上昇トレンド再開の合図と考えてよいでしょう。
目先8月の高値は40万6000-8000円付近にもレジスタンスラインが控えるので、しっかりと上抜けするには41万円に乗せてからではないでしょうか。
チャート上にこれからの値動き予測を2パターン記しました。まずはこのままBTCと同様に連れ高になる場合は45万円付近を目指すと予想します。SMA200はこのペースなら、少しずつ下がってくるでしょう。10日~2週間後にSMA200が45万円付近で推移している場合、一旦の利食いゾーンとなりやすいと考えます。そのため、この水準を利食いの目安意識しておくとよさそうです。
また、現状価格から下落に入るバターンも考察します。SMA30(黄色)やSMA90(水色)にサポートされてから再度上昇を狙う戦略を取るとよいかもしれません。その場合、数日~1週間後を目安に押し目買いを意識し、37万5000円~39万円付近から狙いたいところです。これらのSMAサポート帯と時間的なタイミングが重なりやすいと考えます。
よって、押し目買いをテクニカル的に意識するポイントとしては、この価格帯からの参入がよいのではないでしょうか。いずれにしても41万円に乗せてクローズできるか否かがポイントとなりそうです。