減益ながらコンセンサス予想を大きく上回った3月決算銘柄は
7月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期決算発表も8月中旬に終わりとなりました。その決算を振り返ってみると、円安や値上げの浸透、生成AI(人工知能)向けの需要増、業務の効率化による採算の改善などにより増益となる銘柄が多くみられました。その一方で原材料高や賃上げによるコスト増に加えて、中国での景気低迷などによって減益となる銘柄もみられました。
しかし、減益ながらコンセンサス予想を大きく上回った銘柄もあります。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業のなかから、第1四半期の営業利益が前年同期比で減益となったものの、コンセンサス予想を50%以上上回った銘柄をピックアップしてみました。例えば東北電力(9506)は燃料価格の変動が遅れて料金に反映される期ずれ差益が前年同期に比べ縮小したことなどにより、第1四半期の営業利益は前年同期比で19.6%減となりましたが、コンセンサス予想を91.6%上回っています。