迷走した台風10号。先週31日土曜日は日本取引所グループ主催の「インベスター&トレーダーEXPO2024」。日経平均先物、日経225オプション取引が上場してから35年ということで、東京渋谷で大規模イベントが開催されました。B会場の司会と2つの講演のモデレートを担当しましたが、先週は週初から台風の進路予報にハラハラ。日本上陸の台風としては過去最大規模との報道もあるなか、当初、30~31日は関東直撃の予想でしたので無事開催されるのか、中止となってしまうのか…。結局、台風10号は迷走するも勢力を弱め、31日のイベントは無事開催されました。客足が鈍ることを心配していましたが、たくさんの方にご来場いただきました。台風被害が心配される中、足を運んでくださった投資家の皆様には感謝しかありません。
8月は令和版ブラックマンデーとも称される株式の大暴落もありましたが、その影響でしょうか、日経225オプションのセッションにはたくさんの方にご来場いただきました。何年か前まではオプション講演はあまり人気がなかった、といいますか、空席が目立っていたことを記憶していますが、今回は満員御礼、個人投資家のオプション取引への関心の高まりを感じます。2023年には取引サイズを10分の1にした「日経225ミニオプション」の取引ができるようになったことも大きいのかもしれません。また、プット買いで今回の暴落をヘッジした個人投資家がSNSでバズったという話もオプション取引の関心を高めているようです。
現物株から先物、オプションといったデリバティブ取引まで、個人投資家があらゆるコントラクトにスマホアプリで簡単にアクセスできる時代となりましたが、むやみに手を出して資金を失うことがないようにしたいものです。こうしたイベントが良い学びの機会となって日本の個人投資家もますます力をつけていくことでしょう。