8月23日、米・ジャクソンホールで行われた経済シンポジウムでのパウエルFRB議長の発言は、インフレ経済への勝利宣言に近しく、今後金融政策の変更を行っていくことについても触れた内容でした。

これを受けて株式市場も暗号資産市場も大きく上昇しました。本日8月26日あたりから、より大きく動き出すかもしれません。

BTC(ビットコイン)、日足ターゲットは974万円付近か

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析から入ります。本稿執筆時点(8月26日午前)は米ドル/円が下落傾向にあるため、円建てでの上昇はそこまで大きなものとなっていませんが、ドル建てはもちろん堅調です。

ただ、現在価格で米ドル/円が1円下落するとBTCは7万円ほど下げるため、米ドル/円が下落していくならば、引き続き上値を抑える要因となるでしょう。しかし、為替と比べてそこまで急速に影響を受けるわけでもありません。BTCはドル建てで10-20%は上昇していくとみており、円建てでもここからまだ70-100万円程度は上昇していくと考えます。

目先テクニカル的なターゲットはSMA90(水色)とSMA200(橙)が推移している価格帯です。ここは現在価格で974-975万円付近に位置しているため、今週来週にかけてこの水準に一度は到達するのではないでしょうか。個人的にはこの水準に到達すれば、一度利食いを入れて様子見し、少し下げたところからまた強めに買っていこうと考えています。MACDも0.00を突破しておらず、本格的な上昇はまだまだだと予想しています。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY4時間足分析です。押し目買いを狙うならばSMA200(橙)からの買いエントリー、及びSMA30(黄色)のサポートを意識して買いトレードを狙っていくと良さそうです。価格的に905-917万円ゾーンからが今週前半の押し目買いポイントとなりやすいのではないでしょうか。サポートラインとも重なる価格帯のため、強気で攻めてもよいかもしれません。

ETH(イーサリアム)はSMA30-90、トレンドラインとそれぞれが買い場か?

【図表3】ETH/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

続いて、ETH/JPY日足チャートです。BTC同様に買い目線でいきたいと考えます。4時間足で押し目買いのポイントを探していきますが、まずはトレンドラインからの押し目買いが有効でしょうか。

今週中に38万円付近まで下落する機会があればチャンス到来でしょう。もう少し浅い押し目を意識して買い向かうならば、SMA30(黄色)とSMA90(水色)が重なるサポート帯が良さそうです。

時間の経過とともにこの帯も上昇してきますので、その都度タイミングは見なければいけませんが、おおよそ38万7000円~39万2000円からの押し目買いが良さそうです。

冒頭で記述した通り、今週から来週にかけて上昇トレンドは継続すると考えます。今週は特にBTCに強気であり、米国では、BTCとETHの現物ETFへの資金流入も期待できるのではないでしょうか。米国の利下げに向けた金融緩和期待で金融資産は再び上昇トレンドに入ったと考え、強気目線でトレードしていきたいと思います。