アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]決算:1株利益は0.69ドルで市場予想を上回る

アドバンスト・マイクロ・デバイシズは、PC、ゲームコンソール、データセンター、産業用、および自動車用途などの市場向けに様々なデジタル半導体を設計している。従来からの強みは、PCやデータセンターで使用される中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)である。他にも、ソニーのPlayStationやマイクロソフトのXboxなど、著名なゲーム機に使用されるチップを供給している。2022年には、事業を多様化し、データセンターや自動車などの主要なエンドマーケットでの機会を拡大するために、FPGA(現場でプログラム可能な集積回路)のリーダー企業であるザイリンクスを買収した。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(4-6月期)実績

★収入・・・前年同期比8.9%増の58.4億ドル(市場予想は57.3億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.69ドル(市場予想は0.68ドル)

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。データセンター部門の売上高が予想を上回っている。続く第3四半期のガイダンスも公表し、売上高は若干予想を上回る見通しを示している。

マイクロソフト[MSFT]決算:1株利益は2.95ドルで市場予想を上回る

マイクロソフトは、消費者や企業向けのソフトウェアを開発しライセンスを供与している。Windowsオペレーティングシステム(OS)やプロダクティビティツールであるOffice製品で知られている。事業は、プロダクティビティ・ビジネスプロセス部門(従来型Microsoft Office、クラウドベースOffice 365、Exchange、SharePoint、Skype、LinkedIn、Dynamics)、インテリジェントクラウド部門(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービスやプラットフォーム・アズ・ア・サービスであるAzure、WindowsサーバーOS、SQL サーバー)、モアパーソナルコンピューティング部門(Windows Client、Xbox、Bing検索サービス、ディスプレイ広告、サーフェスラップトップ、タブレット、デスクトップ)の広範な製品を手掛ける同様な規模を持つ3つの部門で構成されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(4-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比15%増の647.3億ドル(市場予想は645.2億ドル)
★1株当たり利益(特別項目を除く)・・・2.95ドル(市場予想は2.93ドル)

決算総括

4-6月期(第4四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。Azureクラウドコンピューティング部門の29%成長は予想の31%を下回り、AIを多用するインテリジェントクラウド部門の売上高は285億ドルと予想(287億ドル)を下回った。 

メルク[MRK]決算:1株利益は2.28ドルで市場予想を上回る

メルクは、循環代謝病疾患、がん、感染症など幅広い治療分野の薬剤を製造する医薬品会社である。がん治療薬では、がん免疫療法の成長性が高く売上高への貢献度が高い。また、B型肝炎、小児疾患、および、子宮頸がん(HPV)、帯状疱疹予防薬などさまざまなワクチンも製造している。さらに、動物の健康のための医薬品の販売も手掛ける。地域別では、売上高の半分弱を米国市場が占めている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(4-6月期)実績

★売上高・・・前年同期7.2%増の161.12億ドル(市場予想は158.64億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・2.28ドル(市場予想は2.17ドル)

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。主力薬のキートルーダが引き続きがん治療薬市場を席巻し好調だった。

スターバックス[SBUX]決算:1株利益は0.93ドルで市場予想を上回る

スターバックスは、世界で最も認知度の高いレストランブランドの一つである。2023年度末時点で、世界の80を超える国々で、およそ38,000店舗を運営している。事業は、北米、海外市場、チャネル開発(食料品とレディ・トゥ・ドリンク飲料)の3部門で展開されている。直営店舗の運営、ロイヤリティ、機器・商品のライセンス提携先への販売、レディ・トゥ・ドリンク飲料、パッケージ・ コーヒー、シングルサーブ製品の販売から収益が生み出されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第3四半期(4-6月期)実績

★純収入・・・前年同期比8%増の94.3億ドル(市場予想は96億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.93ドル(市場予想は92セント)

決算総括

4-6月期(第3四半期)売上高は予想を下回り、調整済みEPSは予想を上回った。既存店売上高の減収が予想よりも膨らんだ。米国や中国が予想以上に冴えなかった。同社は2期四半期連続の減収となった。インフレと貯蓄減少に圧迫された消費者が支出を引き締める中、同社の事業は打撃を受けている。

アリスタネットワークス[ANET]決算:1株利益は2.10ドルで市場予想を上回る

アリスタネットワークスは、ネットワーク機器プロバイダーである。主にイーサネットスイッチやソフトウェアをデータセンターに販売している。主要製品には、拡張可能なオペレーティングシステム(EOS)があり、各デバイスに1つの画像を表示する。単一報告部門で事業を行っている。2004年の創業以来、高速アプリケーションを中心に着実に市場シェアを獲得している。マイクロソフトとメタ・プラットフォームズを最大の顧客とし、北米から売上の約4分の3を生み出している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第2四半期(4-6月期)実績

★売上高・・・前年同期比16%増の16.9億ドル(市場予想は16.5億ドル)
★純利益・・・前年同期比34%増の6.72億ドル

決算総括

4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。