我が家の食卓、主食はお米。ほとんどパンは食べません。仕事で外食が続くと自宅で炊いた白いご飯がなお美味しく感じます。味噌汁と納豆があればご馳走ですが、ちょっとお米の値段、上がっていません?!産経新聞が報じたところによると、最低価格帯の米は2023年10月時点で1俵(60kg)1万5千~6千円程度でしたが、現在は2万円台に上昇しているとか。

先週はマネックス全国投資セミナーで名古屋を訪れたのですが、新幹線の車中でも町中でもホテルでも外国人観光客で溢れていました。彼ら外国からの訪問客が海鮮丼とか牛丼といった日本食を食べるようになって、需給は一変したようです。昨夏の猛暑の影響で2023年米の出荷量が減少したことで、米の民間在庫が2022年より10%程度低く、過去5年で最少であるといった状況にある中で、押し寄せる外国人観光客がお米を爆食。そう、インバウンド消費が米需要を増大させているのです。

インバウンドに沸く前は日本人が米を食べなくなった、などと米離れが深刻だと指摘されていましたよね。実際、国民1人が1年間に食する米の量は1962年の118.3kgをピークに減少が続き、2022年には50.8kgと、ピーク時の半分以下にまで減少しています。日本人が食べなくなったお米を外国人が食べるようになって、需給が引き締まってきたという構図!?

近年猛暑続きで米の収穫にも影響が出るほどになっているのですが、それだけではなく田の面積はこの10年で5%も減少しているというのも心配。日本の米の生産力が落ちているという供給サイドの問題も課題のようです。この夏も暑い日が続いていますが、今年2024年産が豊作となりますように…。