7月7日の都知事選挙。当日所用があって投票に行けないため期日前投票を済ませてきました。記入に間違いがないよう改めて記入台にある候補者一覧から名前を探し出すのにやや難儀しました。56名もの候補者の名前がズラリと並んでいるんですもの…。政見放送は候補者の宣伝の場と化しているようです。一度バズれば(バズるというのはSNSで多くの閲覧・視聴を獲得すること)収益につながることが目的のようで、端から都知事になるつもりがない候補者も多いと思われます。随分前から都知事選には個性的な候補者がいらっしゃいましたが、少なくとも本気で都知事になろうとされていたと思います。今は昔。過去の良識・常識は通用しない時代となってしまいました。
過去の常識が通用しないといえば、金融市場に於いてもいろいろと。これだけの米金利高局面でもゴールドが史上最高値を更新し、なお高値圏を維持していること。2022年3月29日に発生した「米10年国債利回りが米2年国債利回りを下回る「逆イールド」からすでに2年3ヶ月。これまでのセオリーでは逆イールド発生から平均539日(1~1年半程度)で景気後退入りするという強いシグナルが、2年以上経過した今も米国は景気後退に陥っていません。あるいは対外純資産世界一の日本「円」が安全資産ではなくなってしまった…などなど、これまでの教科書的教えが覆されてしまった事柄が散見されるようになりました。
インターネット社会には過去の常識が通用しない世界が広がり、ついていけないのはおじさん、おばさん扱いされる世の中となりましたが、投資の世界でも百戦錬磨のベテラン投資家より素直にトレンドに乗れる新しい投資家が利益を積み上げている印象もあります。今起きていることをしっかりと把握して頭を切り替えていく必要がありそうですね。