一週間は長いものです。今週の初めには先週の土曜日に行ったマネックスグループの株主総会について書こうと思っていたのですが、週の半ばでは為替について、そして今日はアメリカ大統領選について書きたくなりました。日々目まぐるしく、一週間前のことの印象は既に薄くなっていきます。日々が月と地球の自転、月々が月の公転、年々が地球の公転であるように、綿々と世の中の活動は続いているのですが、ようやくこの歳になって、長めのスパンのことをちゃんと考えないといけないな、と思うようになって来ました。そう考えると、やはり今週で一番書きたいことは、先週土曜日のマネックスグループの株主総会のことかも知れません。

今回の総会では、新任取締役候補の方々に、取締役選任議案の説明の後に、自己紹介・所信表明的なひとことをもらいました。え?!それがどうかしたの?と思うなかれ、株主総会に於いては、全ての議事が終了し、総会の閉会が宣言されたのちに、総会後の非公式なパートとして、新任取締役が挨拶をする、それも通常は名前だけを話す、というのが通常なのです。総会での取締役選任議案可決前に候補に喋ってもらうのは前代未聞のことだと思います。しかし選挙では投票の前に公約を説明するのが当たり前だし、この方が合理的であると考えて実施しました。

マネックスグループの株主総会では、数年前に質問・意見される株主の方に、入場票番号やお名前を云っていただくのをなくしました。会場入場時に株主であることは確認しているので、敢えて発言前に誰だか特定できる情報を云っていただくのは、まるで余計なことを云うなと牽制しているようなので、よろしくないと考えてなくしたのです。マネックスはそもそも上場会社として初の株主総会を開いた23年前から、その開催を土曜日とし、なるべく多くの方が来られるようにしました。当時は株主提案という制度の存在や仕方まで、当社総会に関するページで案内していました。

これらは全て、健全な資本市場・上場企業制度を追究し、実践するためです。何故ならマネックスの活動は、全て健全な資本市場・上場企業制度のみの上に成り立つものだと考えるからです。これは、日々、月々、年々、変わるものではありません。というところでこのつぶやきを完了しようかと思ったのですが、おまけでアメリカ大統領選についてひとこと。

日本時間の午前中の討論会後、トランプ対バイデン、どちらが大統領選勝つか?の賭けのマーケットでは、一気に8%程度、トランプが勝つだろう率が上がり、バイデンのそれは下がりました。アメリカ人はやはり「強い(強そうな)」ことが好きなのですね。活字で見るとバイデンの云ってることの方が分があるように思えるのですが、実際の話し方で、バイデンが口ごもったりするのを見て、アメリカ人はこりゃイカンと思ったのでしょう。アメリカ人らしいと云えば、アメリカ人らしい。

しかしあの討論、私もちょっと聞きましたが、ひとことで云うと「けなし合い」でした。東京都民としての自分を悲しんでいましたが、彼の国も変わらないかぁ。。。良い週末をお過ごし下さい。