【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 37,983.24  ▼475.84 (4/12)
NASDAQ: 16,175.09  ▼267.10 (4/12)

1.概況

先週末の米国市場はミシガン大学が調査した1年先の期待インフレ率が前月から上昇したことでインフレに対する警戒感が高まったことや、イスラエルとイランの緊迫化による地政学リスクに対する警戒感もあり大幅下落となりました。

139ドル安でスタートしたダウ平均は寄り付きを高値に下げ幅を広げると昼過ぎに581ドル安まで下落しました。その後は下げ渋りましたが、引き続き軟調に推移すると結局475ドル安の37,983ドルで取引を終え5日続落となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も267ポイント安の16,175ポイントと反落となっています。

2.経済指標等

3月の米輸入物価指数は前月比0.4%上昇し市場予想を上回りました。米輸出物価指数は前月比0.3%上昇し市場予想と一致しています。また、4月の米ミシガン大学消費者態度指数速報値は77.9と前月から低下し市場予想を下回りました。さらにミシガン大学が調査した1年先の期待インフレ率は3.1%と前月から上昇しています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げ、素材と情報技術、一般消費財・サービス、エネルギー、ヘルスケア、コミュニケーション・サービス、金融、資本財・サービス、不動産が1%以上下落しています。

4.個別銘柄動向

決算を発表したJPモルガン・チェース[JPM]が6%以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。通期の純金利収入の見通しが市場予想に届かなかったことなどで売りが膨らみました。

また、中国が自国内の通信網から外国製半導体の締め出しを進めていることを巡り、インテル[INTC]とアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]に影響がありそうだと伝わったことで、インテルが5%余り下げダウ平均構成銘柄でJPモルガン・チェースに次ぐ下落率となったほか、アドバンスト・マイクロ・デバイシズも4%を超える下落となりました。

他の半導体株も安く、マイクロン・テクノロジー[MU]が4%近く下げ、エヌビディア[NVDA]とクアルコム[QCOM]、ウエスタン・デジタル[WDC]、テキサス・インストゥルメンツ[TXN]、ブロードコム[AVGO]も2%以上下げています。

さらに主力ハイテク株も軟調で、テスラ[TSLA]とフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]が2%以上下落し、グーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]とアマゾン・ドット・コム[AMZN]、マイクロソフト[MSFT]も1%以上下げています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利はイスラエルとイランの緊迫化による地政学リスクの高まりから相対的に安全な資産とされる米国債に買いが入り0.07%低い4.52%となりました。ドル円は153円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安や中東情勢の緊迫化を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の39,000円を割り込みそうで、押し目を拾うような動きがみられるかがポイントなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)