アメリカ大統領選挙。民主・共和両党の候補者にバイデン大統領とトランプ前大統領がそれぞれ指名されることが固まりました。今週、Metaが急落する局面がありましたが、そのきっかけを作ったのがトランプ氏。CNBCの番組でFacebookを「真の国民の敵」と批判したことで手仕舞い売りが殺到したと見られます。

トランプ氏が大統領だった時代はX(旧Twitter)へのトランプ氏のポストで市場が乱高下することが常態化していましたが、もし、トランプ氏が大統領に返り咲いたら、マーケットは再びトランプ氏の発言に気を配らねばなりませんね。レバレッジをかけたポジション管理が難しくなりそう。やれやれ。

また、ゴールド市場は3月1日のISM製造業景況指数の悪化をきっかけに急騰開始。史上最高値を更新していますが、3月5日のスーパーチューズデーでは、トランプ氏の勝利が報じられた瞬間からゴールド上昇に拍車がかかったという経緯も。ゴールド市場は米金利動向の影響を大きく受けることから利下げ開始時期を巡る観測で動意づくのですが、トランプ氏が大統領に返り咲いた場合、製造業セクターへの支援に動くだろうという思惑も出ているのかもしれません。つまりドル安誘導、FRBへの利下げ圧力の強化、ですね。

さらに、2月下旬頃から顕著になっているのがエネルギーセクターの上昇です。バイデン政権ではクリーンエネルギー推進、化石燃料セクターにとっては逆風でしたが、トランプ氏は公式HP上の公約で、バイデン政権のグリーンディール政策を止め、パリ協定からは離脱する、石油、ガス、石炭の何れも豊富に生産し、光熱費を下げ、友好国にも安定供給する、としています。つまり、エネルギー政策の大転換が起きるのです。

エネルギー銘柄が上昇を始めたということは、すでに市場は「ほぼトラ」を織り込み始めたのでしょう。米株高は変わらないかもしれませんが、資金循環によって、上昇する銘柄は大きく入れ替わっているかもしれません。