日経平均4万円到達には特徴的な株価の値動きあり

日経平均は過去最高値を更新後、ついに4万円の大台を終値で上回り、過去最高値の更新が続いています。何度か上昇が止まるように見えた日経平均ですが、何が上昇のポイントだったのでしょうか?

これまでも株価が5日移動平均線上を維持できるか、5日移動平均線の向きが重要だと解説してきましたが、2月に入ってからの日経平均は「ある特徴的な値動き」を示しており、この値動きが過去最高値更新や4万円台到達に関係したと思われます。

その特徴的な動きとは、下記のチャートに丸で示しているように、大きな値幅を伴う上昇がおよそ1週間おきに発生しているところになります。

具体的には、2月13日、2月22日、3月1日になります。これらを曜日ごとに調べてみると、2月13日は火曜日、2月22日と3月1日が金曜日と、それぞれ週初か週末に発生しているのです。

2月13日は3連休明けの週初の取引となりましたが、この時に1,066円高となっています。また、2月22日は836円高、3月1日は744円高と、それぞれ突出した上昇幅となっているのです。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※ 移動平均線は5日、75日、200日を表示

特徴的な値動きと5日移動平均線の向きが示す重要な関係

ただ、これらの大幅高が発生した後の株価は小動きとなっており、大幅高が連続して発生しているわけではないにもかかわらず、株価の水準が切り上がっていったのはなぜなのでしょうか?

それは、この週初や週末に上昇したタイミングは5日移動平均線の向きと関係があるからです。また、この週初や週末に発生した大幅高が、5日移動平均線上を株価が維持するためや5日移動平均線が上昇を続けるために必要だったからです。

その理由を解説します。前述の通り、週初や週末に大幅高となっていますが、その前後は小動きとなっており、株価は伸び悩んでいるのが分かります。この伸び悩みによって上昇中の5日移動平均線と株価が接近したり、割り込んだりしており、5日移動平均線の向きが下向きに変化する可能性がありました。

このように5日移動平均線と接近したり、割り込んだりした翌営業日に大幅高となって5日移動平均線を大きく上回ったことから、その後に伸び悩んでも株価が5日移動平均線上を維持するとともに5日移動平均線も上昇を続けることができたと考えることができます。

また、このような上昇が発生したことによって、5日移動平均線が上向きを維持できたことに加え、株価水準も切り上げることができたと考えられるわけです。

このような状況を踏まえ直近の値動きを見ますと、3月1日に大幅高した後、これまでのパターンと同様に株価は伸び悩んで上向きの5日移動平均線に接近しているのが分かります。

仮にこれまでのパターンが続くとした場合、再び5日移動平均線に接近したり、割り込んだりしたところで、大幅高が発生する可能性があると考えられます。また、そうなれば日経平均は4万円台を維持しつつ、41,000円前後までの上昇も可能性としては出てきそうです。

一方で、このパターンが崩れた場合には警戒が必要です。例えば、5日移動平均線を終値で割り込んだ後に5日移動平均線上を回復できなくなった時です。仮に5日移動平均線を下回って戻せなくなった場合は、一旦上昇が止まることが考えられるため、トレンドの転換に注意が必要です。

モメンタムの低下には引き続き要注意

続いて、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムについてですが、モメンタムを見ると、株価は過去最高値を更新中ですが、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方の水準が切り下がってきており、上昇の勢いは低下していると考えられます。

そのため、株価が5日移動平均線を下回るとともに2本線が低下したり、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを割り込んで戻せなくなったりした時はトレンド転換に注意が必要になると思われます。

果たしてこのまま上昇が継続するのでしょうか。値動きのパターンやモメンタムに注目して売買判断に役立てたいところです。