新ゾーンに突入した日経平均、相場観の変化を感じる意識が重要

日経平均株価はバブル期につけた史上最高値を更新しました。高値を更新した2月22日は寄り付き前からそのような雰囲気はあったものの、2月16日につけた取引時間中の高値を難なく更新。後場の大引けにかけて一段高の展開となりました。連休中の先物市場では、一時39,610円まで買われる場面があるなど、4万円台乗せも現実味を帯びてきたようです。

さて、史上最高値更新ということで、日経平均は長期目線で見ると新ゾーンに突入しました。バブル後の安値となった2009年3月安値を起点とした上昇波動の中で何度か経験してきた、1~2年程度の調整を繰り返しながら、長期波動は上目線が続くのでしょう。前回のコラムでも解説しましたが、未知の世界に突入する株式市場にどのように相場観を変化させていくか、が重要と感じます。

1980年代のバブル時を知らない私を含め50代半ば以下の世代は、「株は上がらないもの」という逆張り的な発想や経験則が根付いています。しかし、新高値を更新した今、順張り的な発想に切り替えなければいけないというのが、どのように相場観を変化させていくかという意味です。

例えば、34年前にストップ高の連続で380円まで上昇し、上場来高値をつけた個別株があるとします。34年後にようやく380円の高値を超え、400円の大台に乗せてきました。これは利食い売りではなく、まさに「新高値は買い」であり、企業の変貌を示唆する強いサインと捉えなければいけません。そういった意味でも、令和の時代、日本の産業構造にIT革命以外の何か大きな変化が生じる、そんな感覚を持っておく必要があるのではないでしょうか。

日経平均は短期的に反転下落する場面もあるか?これからの投資家に必要な心構え

また、4万円と聞くと、「高すぎて今は買うのは控えたい」「押し目を待ちたい」という声も出てくるわけですが、個別株を見るとそうでもありません。例えば、2月22日時点で、東証プライム市場に上場している銘柄のうち、株価が25日移動平均線を下回っている銘柄数は約4割も存在し、今からでも仕込めそうな銘柄はたくさんあるように思います。

一方で、今の日経平均の上昇は特定の銘柄の上昇が牽引している、という見方がなされています。指数が高値更新する一方、値上がり銘柄数の増加がついていけない相場環境はまもなく頭打ちになることは珍しくありません。短期的には日経平均は反転下落する場面を迎えることになるでしょう。

しかし、「今上がってない銘柄はその時には同じようには下げない、だからこれは今買っても大丈夫」、といった感覚もこれからの投資家の心構えとして必要になってきます。そうでないと、これからも株式は買えないし、保有できないでしょう。失われた30年間をさまよう時代では、買い遅れたと思っても待っていれば株価はまた落ちてくる。おそらく、そのような状況は少なくなってくるでしょう。

(2月25日執筆時点)