決算発表も一巡、日経平均いったんは調整局面入り

言うまでもなく、今週の焦点は日経平均が史上最高値を更新するかどうかである。先週、日経平均は終値ベースの史上最高値3万8915円まであと50円ほどに迫る場面があった。ここまで来ると史上最高値更新を見ないと気が済まないようなムードになっていて、最高値は勢いで更新するだろう。しかし、さすがに上昇ピッチが急すぎる。日経平均は先週1週間で1,600円弱上昇し、年初からの上昇幅は5,000円を超えた。最高値を更新したあとは、目標達成感から利益確定売りが優勢となるだろう。特に23日は天皇誕生日の祝日で休場となるため、3連休を控えて手仕舞い売りが広がりやすい。決算発表も一巡し、いったんは調整局面入りと思われる。

今週はかなりの荒れ相場の可能性あり

今週は21日にエヌビディア[NVDA]の2023年11月~2024年1月期決算発表がある。好業績は織り込み済みで、市場の期待が高すぎることがリスク。こちらも期待に届かないとして失望が広がるか、もしくは材料出尽くしとなるか。いずれにせよダウンサイドのリスクのほうが高いように感じる。
今週はかなり変動の高い荒れた相場になる可能性が高く、注意が必要である。

市場の下押し要因になりえる20日のFOMC議事録に注目

今週の予定は、国内では19日に機械受注の発表がある。海外では20日に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が注目だ。早期利下げ開始が難しいことが再度、明らかになれば市場の下押し要因になる。
その後は22日の米英欧のPMIなどが主な経済指標として注目だ。

予想レンジは3万7900円~3万9000円とする。