モトリーフール米国本社 、2024 年2月6日 投稿記事より

主なポイント

・アルファベットは、AIを活用してより良い製品を提供
・TSMCは、AIインフラ構築の恩恵で大幅な増収が見込まれる
・ユーアイパスの関連市場は、2030年までに10倍に拡大することが予想される

すべてのAI株が割高なわけではない

人工知能(AI)投資が本格化しています。AIを活用する企業や関連製品を販売する企業は力強く成長しており、多くの投資家がブームに乗り遅れまいと、AI銘柄に殺到しています。

しかし、AI銘柄の中には、株価が割高なのに成功の確率が極めて低く、回避するべき銘柄も少なくありません。このような銘柄を避けるためにも、注目したいAI関連銘柄を紹介します。

アルファベット [GOOGL]

アルファベットは長年、サンダー・ピチャイCEOの下、AIファーストの企業になることを目指してきました。この目標は現実のものとなりつつあり、AIはアルファベットの事業のあらゆる部分に変革をもたらしています。

同社が開発した生成AIモデルの「Gemini」は、最大のライバルであるChatGPTを多くの指標で上回っており、グーグル検索エンジンの改善に寄与しています。スマートフォンのAI機能として、サムスン電子の「S24」シリーズなどにも採用されています。

アルファベットの主力である広告事業は売上高の約76%を占めます。同社は生成AIを用いて、効果的な広告キャンペーン企画や、広告への集客強化などを試行しています。2023年第4四半期の広告事業売上高は前年同期比11%増で、取り組みは好調とみられます。

第4四半期の総売上高は同13%増、1株当たり利益(EPS)は前年同期の1.05ドルから1.64ドルに増加しました。このように業績は好調ですが、株価は他のハイテク企業と比べるとそれほど割高ではありません。株価収益率(PER)は25倍と、S&P500指数の平均PERとほぼ同水準です。そのため、アルファベット株を買うことに躊躇する必要はありません。

台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]

台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(以下、TSMC)は、世界最大の半導体受託製造(ファウンドリ)企業です。自社のためではなく、他社のために半導体を製造しています。世界中のほぼすべてのAIハードウェアにTSMC製の最先端チップが搭載されています。

TSMCのシーシー・ウェイCEOによると、これらのチップは、データセンター向けのほんの一部にすぎません。TSMCのAI向けチップ売上は今後、年率50%のペースで成長が見込まれます。同CEOは、2027年には、AI向けチップが売上高全体の10%台後半を占めるようになる、と予想しています。

この予測は、AIの拡大がいかに大きなチャンスであるかを示しています。売上高が長期的に年率15~20%で成長するという同社の見立ては実現の可能性が高く、保有するには絶好の銘柄と言えます。

予想PERは18.5倍。S&P500指数の20倍とバリュエーションに大差がないという点で、アルファベットと共通しています。

TSMCの売上高は市場を上回るペースで成長が見込まれており、検討に値する銘柄です。

ユーアイパス[PATH]

ユーアイパスは、AIを活用したソフトウェア企業で、株価に大きなプレミアムが付けられていない、数少ない銘柄の1つです。同社が提供するロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)ソフトウェアは反復作業を自動化するものです。従業員は同じ作業を毎日繰り返すことから解放され、その時間をより重要な考える仕事に充てることができます。

ユーアイパスは、AIを使って自動化する作業量を増やすだけでなく、自動化できる新しい作業を発見するAI製品も持っています。

同社の製品は広く普及しており、2023年8-10月期(2024年1月期第3四半期)の年間経常収益は前年同期比24%増の13億8,000万ドルでした。さらに、多くの市場関係者は、RPAの採用が今後10年間で爆発的に拡大すると予想しています。市場調査会社グランド・ビュー・リサーチの予測によると、市場規模は現在の約30億ドルから、2030年までに310億ドルに達する見通しです。

この大きな市場成長見通しの中で、ユーアイパスは絶好の位置に付けています。株価売上高倍率(PSR)は11倍であり、決して割高ではありません。

ここで紹介した3社は株価が割高ではなく、飛躍的な成長が期待されるAI銘柄の例です。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アルファベットの幹部であるSuzanne Freyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Keithen Druryは、アルファベット、台湾積体電路製造、ユーアイパスの株式を保有しています。モトリーフール米国本社はアルファベット、台湾積体電路製造、ユーアイパスの株式を保有し、推奨しています。モトリーフールは情報開示方針を定めています。