年内最後のコラムでは、この1年の振り返りと2024年の相場予測をお伝えしたいと思います。
まずはビットコインです。現在のマイニングペースが続けば、あくまで暫定ではありますが、2024年3-4月ごろに半減期がやってくると予想します。2012年、2016年、2020年とこれまでに過去3回、半減期がありました。アノマリー通りなら、いずれもその年のビットコインは大きく上昇しており、さらにその翌年も上昇を引き継ぐ傾向があります。半減期の年とその翌年は「上昇イヤー」とも言えるでしょう。よって、2024年のビットコインは大きく上昇する可能性があると考えます。
そして2つ目。すでに織り込み済みとは思いますが、ビットコイン現物ETFの米国市場への上場です。ブラックロックやフィデリティを始め、多くのビットコイン現物ETFが上場申請中で、直近の報道によるとSEC(米国証券取引委員会)と協議を重ねているようです。まさに最終調整フェーズと言えるのではないでしょうか。
BTC(ビットコイン)は1000万円超えを予想
半減期が到来した2020年、ビットコインの安値は40万円台でした。そこから2020年の年末にかけて大きく上昇し、300万円前後まで上値を伸ばしました。その勢いのまま2021年前半に700万円を超えるレベルに到達しました。
この上昇のケースはコロナショックがあったため例外と考える向きもありますが、それでもなお「想像をはるかに超えて動く」という言葉がぴったりだったと言えるでしょう。
さて、価格予想ですが2023年の年末は580-640万円ゾーンで年越しとなると予想し、その後、年明けには早くも上昇を継続。半減期への期待も含めて1000万円到達を予想しておきます。特に史上最高値となる800万円超えあたりから、価格上昇は加速していく可能性も考えられるでしょう。
また、2023年は円安が際立った年でもありました。ドル建てでビットコインを比較しても円建てチャートのほうが圧倒的に上昇率は高く、しっかりとインフレヘッジも実現したのではないでしょうか。2024年も買いトレード中心で回したいと思います。
2024年のビットコインは、控えめに見て1000万円超えと予想しています。
上昇率はETH(イーサリアム)が上回るか?100万円を想定
続いて、ETH/JPY月足チャートと2024年のレビューです。ビットコインが半減期の年は、イーサリアムも同じく上昇しており、2020年はBTCよりも上昇率が上回りました。2024年もその可能性は考えられそうです。
2023年のイーサリアムは、ビットコインに大きく上昇率が劣ったことや、大型アップデートとして期待されたシャーディングの実装を実現できなかったことなどを踏まえると、出遅れコインになっていると考えます。このシャーディング実装は、2024年第1四半期に予想されており、実現が可能ならば、年明け早々に上昇を開始する可能性もあるのではないでしょうか。
そのため、個人的にはビットコインよりもイーサリアムに注目しています。現状はビットコイン現物ETFに注目が集まっていますが、イーサリアムは不意打ちのタイミングで大きく価格を上昇してくることがあります。2024年の第1四半期に大きく上昇するアルトコインはイーサリアムになるのではないかとも予想しています。
市場最高値からまだ遠く、2023年の上昇が他のコインと比べて遅れている分、上昇幅を大きくカバーしてくるのではないでしょうか。2024年の価格予想ですが、史上最高値更新を前提に60-100万円で予想を出しておきたいと思います。2024年も期待を持ちつつ、上昇相場に乗ってトレードをしていく予定です。