東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は反落となりました。201円安の32,769円で寄り付いた日経平均は直後に179円安の32,790円を付けた後下げ幅を広げると11時10分過ぎに429円安の32,541円まで下落しました。しかし、節目の32,500円を前に下げ渋るとその後持ち直し結局211円安の32,758円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も安く東証グロース市場250指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

日本郵政(6178)が一時5.3%高となりました。総務省が25グラム以下の定形の郵便封書について、料金の上限額を84円から110円に引き上げる案を情報通信行政・郵政行政審議会に諮問したことから収益の改善を期待した買いが入りました。本決算を発表したエイチ・アイ・エス(9603)も一時8.3%高となりました。主力の旅行事業の回復で2023年10月期の営業損益が4期ぶりに黒字となったことや、2024年10月期の営業利益が前期比で6.4倍となる見通しを示したこともあり大幅高となりました。同じく本決算を発表した横浜家系ラーメン店を展開するギフトホールディングス(9279)も一時13.4%高となりました。2023年10月期の営業損益が前期比で49.7%増となったことに加えて、積極出店などにより2024年10月期の営業利益も前期比で14.8%増となる見通しを示したことから買いを集めました。

また、紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派による商業船への攻撃が相次ぐなか、サプライチェーン混乱拡大による海運運賃の上昇を期待した買いで大手海運株が高く、日本郵船(9101)が一時6.6%高、商船三井(9104)が一時5.6%高、川崎汽船(9107)も一時7.3%高となりました。一方で目標株価の引き下げを受けてIHI(7013)が一時3.0%安となったほか、投資判断の引き下げを受けてディスカウント店「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)も一時5.8%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は211円安となりました。先週末の米国市場が小幅に高安まちまちとなり新たな買い材料に乏しいことから売りが優勢となりました。また、日銀の金融政策決定会合の結果発表を前に警戒感が強まり下げ幅を広げ、一時は節目の32,500円に迫る場面もありました。その日銀の金融政策決定会合の結果は明日の昼頃に発表となる予定です。今回は現状維持がコンセンサスですが、早期のマイナス金利解除への思惑もここにきて広がっていることから結果が注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)