東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は円高を受けて4日ぶりに反落となりました。105円高の33,032円で寄り付いた日経平均は直後に194円高の33,120円まで上昇しました。しかし、朝方の買い一巡後に伸び悩むと9時20分前にマイナスに転じ後場に入り12時40分過ぎには411円安の32,515円まで下落しました。その後節目の32,500円を前に下げ渋ると持ち直しましたが、引き続き軟調に推移すると結局240円安の32,686円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も安く東証グロース市場250指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

リクルートホールディングス(6098)が一時9.1%高となり年初来高値を更新しました。自己株式を除く発行済み株式総数の2.83%にあたる4600万株、2000億円を上限とした自社株買いを発表したことで買いを集めました。三井ハイテック(6966)も一時10.7%高となりました。スマートフォンやパソコンの需要低迷が長引き、半導体の接続端子となるリードフレームを軸とする電子部品事業が落ち込んだことなどにより第3四半期の純利益は前年同期比30.6%減となりましたが、市場予想を上回ったことで買いが優勢となりました。また、投資判断と目標株価の引き上げを受けてSANKYO(6417)が一時9.2%高となったほか、暗号資産のビットコインの上昇を受けて暗号資産の交換業者に出資しているセレス(3696)も一時6.7%高となりました。

一方で円高を受けて自動車株が売られました。トヨタ(7203)が一時4.5%安、日産(7201)が一時5.9%安、ホンダ(7267)が一時5.4%安、マツダ(7261)が一時6.8%安、SUBARU(7270)も一時7.1%安となりました。米長期金利の低下を受けてメガバンクが安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が一時3.9%安、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が5.2%安、みずほフィナンシャルグループ(8411)も一時4.2%安となりました。美容家電を手掛けるヤーマン(6630)も一時10.2%安となり年初来安値を更新しました。11月に中国で開催されたインターネット通販セール「独身の日」向けの出荷が振るわなかったことや、国内も物価高の影響で販売が低調だったことなどから上期の営業利益が前年同期比で58.2%減となったことから大幅安となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は240円安となりました。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて前日の米国市場が続伸となり、ダウ平均が史上最高値を1年11ヶ月ぶりに更新したことから買いが先行し節目の33,000円を上回る場面もありました。しかし、25日移動平均線(33,112円)を小幅に上回ったところで伸び悩むと、一時140円台後半まで進んだ円高を受けて売りが優勢となり下げ幅を広げました。そのため25日移動平均線が上値抵抗線として意識されそうで、明日以降もドル円の動向に神経質な展開が続きそうです。なお、日本時間の22時15分に欧州中央銀行(ECB)理事会の結果が発表されるほか、22時30分には米新規失業保険申請件数や11月の米小売売上高、11月の米輸出入物価指数が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)