グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)で知られる暗号資産ファンド、グレースケールが米国証券取引委員会(SEC)を相手取って起こした訴訟に関して、SEC側が上告しない可能性が高まったと、10月13日付けのロイターで報道されました。
長らくSECによって、現物型ビットコインETF(上場投資信託)の承認を却下されてきたグレースケールがしびれを切らして訴訟を起こしたものですが、SEC側の敗訴が濃厚となってきたとも受け取れます。承認拒否理由がはっきりと明記されない回答に不満を抱えたグレースケールが不服申し立てをしていた状況が続いていました。
この報道でBTCは10月15日の夜から少し急騰しました。この値動きは追い風になりそうです。いよいよ現物型ビットコインETFの承認が間近か?と期待が集まる中、現在ブラックロックをはじめ、7社が現物型ビットコインETFの承認を待っている状況です。
BTC(ビットコイン)は再び地合い良好か
BTC/JPY日足チャート分析から入ります。下降トレンドラインを上抜け勢いに乗るかと見ていましたが、結局、深い押し目を形成。下降トレンドラインにタッチし、同時にSMA200にもサポートされて反発しています。この5営業日、上昇基調にあり、405万円を大きく割り込んだ日の大陰線を本日10月16日で全否定しそうです。この値動きで戻り売りを実行した場合、すべてポジションが含み損になった可能性もあるでしょう。
407万円を超えていければ、断続的なストップが出ると考えると、押し込みやすい地合いに戻ったという判断もできるのではないでしょうか。再びSMA30、90、200を超えたことも好材料です。少々ヒヤリとしましたが、再び反発の余地を残していると思われます。
4時間足チャートに時間軸を落とします。4時間足でも同じくSMA200に何度もサポートされて反発気味です。現在はこの時間足ベースでの下降トレンドラインとSMA90がレジスタンスとなっており、ここを抜けていくかが要注目となります。あわせて406万円前後にレジスタンスラインも引けるため、日足同様に、この価格が今週の大きなターニングポイントになるのではないでしょうか。
個人的には買い方向で見ながら、ここを抜けるタイミングでさらに買い増しを行っても良いと考えています。レバレッジ取引で勝負できるタイミングではないでしょうか。
ETH(イーサリアム)は踏みとどまるも、ポジティブになるには時期早尚
続いて、ETH/JPY日足分析に移ります。直近、安値を少し割り込んだためネガティブに見ていましたが、その後、安値更新には踏ん張りを見せていました。三角保合い下限ラインでなんとかサポートされているようです。BTC次第だとは思いますが、BTCが反発を見せるならば、ETHにも下降トレンドラインまで反発をもたらせてくれるでしょう。
突破できた場合も、25万円付近にはSMA90と200が控えているため、10月末までにこの水準まで一度到達すれば、11月の上昇に弾みがつくのではないかと予想しています。ただし、ポジティブになるには時期早尚だと見ています。
今週もETHトレードは見送りし、BTC中心のトレードに集中していきたいと思っています。