米アップル[AAPL]が8月3日に発表した2023年4-6月期の決算は、売上高が前年同期比1%減の817億9700万ドル(約11兆6800億円)で、3四半期連続で減少した。

米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、3四半期連続の減収は7年ぶり。主力のスマートフォン「iPhone」が2四半期ぶりに減少した一方で、サービス事業は好調だった。

4-6月期の純利益は同2%増の198億8100万ドル(約2兆8400億円)で、3四半期ぶりに増加に転じた。1株利益は1.26ドル(前年同期は1.2ドル)。売上高、1株利益ともに市場予測を上回ったが、アップルの株価は8月3日の米株式市場の時間外取引で約2%下落した。

iPhone売上高2%減、iPadは20%減

売上高を部門別に見ると、全体の約半分を占めるiPhoneは、前年同期比2%減の396億6900万ドル(約5兆6700億円)だった。

パソコン「Mac」は68億4000万ドル(約9800億円)で同7%減、タブレット端末「iPad」は57億9100万ドル(約8270億円)で同20%減少した。一方、腕時計端末「Apple Watch」やスマートスピーカー「HomePod」などの「ウエアラブル、ホームおよびアクセサリー」は82億8400万ドル(約1兆1800億円)で同2%増加した。

アプリ・音楽・動画配信などのサービス事業、過去最高を更新

また、アプリ・音楽・動画配信などのサービス事業の売上高は同8%増の212億1300万ドル(約3兆300億円)に達し、四半期ベースで過去最高を更新した。サービス事業の売上高は3四半期連続で200億ドルを超え、アップルの全売上高の4分の1を占めるまでになった。

アップルのティム・クックCEO(最高経営責任者)は決算説明会で、「10億人以上の有料会員が支えるサービス部門で過去最高の収益記録を達成した」と述べた。ルカ・マエストリCFO(最高財務責任者)によると、サブスクリプション(定額課金)の加入件数は過去1年間で1億5000万件増え、3年前から2倍になった。

 

 クックCEO「インドで再び過去最高の売上高」

売上高を地域別に見ると、米州が前年同期比6%減の353億8300万ドル(約5兆500億円)、欧州が同5%増の202億500万ドル(約2兆8900億円)、中華圏が同8%増の157億5800万ドル(約2兆2500億円)だった。日本は同11%減の48億2100万ドル(約6900億円)、その他のアジア太平洋地域は同8%減の56億3000万ドル(約8040億円)。

アップルは新興国市場、特にインドにおけるiPhoneの販売で新たな成功を収めているとWSJは報じている。クックCEOは決算説明会で、「インド市場では再び過去最高の売上高を記録した」と説明した。「(インドは)世界で2番目に大きなスマートフォン市場だ。私たちにとって大きなチャンスであり、全力を注いでいる」(同氏)

インドが初めてiPhone販売のトップ5入りへ

香港の調査会社カウンターポイントリサーチによると、2023年4-6月期におけるインドでのiPhoneの販売台数は、全iPhone販売台数の約4%だった。また、インドのスマートフォン市場におけるiPhoneのシェアは前年同期の3.4%から5.1%になった。

これらの数値は依然として小さいものの、2023年4-6月期におけるインドでのiPhone販売台数は、前年同期比50%増と急成長した。iPhoneにとってインドは、ドイツとフランスを上回り、米国、中国、日本、英国に続く市場になった。インドがiPhone販売のトップ5市場に入ったのは、これが初めてだという。

※1ドル=142.81円で換算