相場は「奇数」好み

7月相場が終わりました。TOPIX(東証株価指数)は年初来高値を更新し、7ヶ月連続の上昇。月足のローソク足は、1月から「七陽連(7ヶ月連続の陽線)」となりました。

昔、相場の大御所から教わったことがあります。相場は「奇数」が好きだから、連騰記録や保ち合い期間などは「偶数」よりも「奇数」の方が多いと。つまり、6連騰なら7連騰まで続く、8連騰なら9連騰まで続くというものです。「3波動、5波動、7波動」などもそうです。最近では、ダウ平均が1987年1月以来の13連騰を記録した翌日に反落しました。

7月のTOPIXのローソク足は、下ヒゲが長く実体が短い陽線。相場が長く下落を続けた後に出現する場合は、「たくり足」といって底入れに繋がることが多いのですが、長く上昇を続けた後に出現する場合は、上げ一服になるとも言われています。一見すると強そうですが、陽連の奇数目となる「七陽連」と合わせて予測できることは、上げ一服との見方もできそうです。

8月の日経平均は保ち合いが続くか?

確かに、8月は夏休みシーズン。夏枯れ相場も意識されると思います。日経平均ベースで、2013年から2022年までの年間推移を平均した推移をみると、7月までは比較的しっかりですが、8月は調整する傾向があります。ただ、同時に年末に向けた上昇への起点になってきたことにも気づきます。

2023年は1月4日の大発会を起点に6月まで強いモメンタムが続いたため、7月に続いて8月も調整局面(保ち合い)が続く可能性はありますが、保ち合いは決して悪い株価パターンではありません。むしろ、それまでのトレンドを引き継ぐ「踊り場」になることが多いのです。