◆昔、沿線に住んでいたので東急東横線には愛着がある。ストラテジーレポートでも度々触れてきた(例えば2013年4月1日付けレポート『覚悟』等ご参照)。学芸大学の駅を降りて商店街を数分ほど歩いたところに、「リ・カーリカ」というバールがある。リーズナブルなワインバーだ。店名の「リ・カーリカ」はイタリア語で、英語にすれば"Re-Charge"、「再充電」という意味。バッテリーが減ったスマホをホルダーにセットするように、この店のカウンターに腰を下ろすと、美味しいワインと料理で明日への活力をチャージできる。
◆1週間のご無沙汰でした。先週は「新潮流」を休載させてもらったが、今日から再開です。心優しい読者の方々から「ゆっくりお休みください」「夏休みをエンジョイして!」「充電後完了後、パワーアップした『新潮流』に期待しています」などと温かいメッセージをたくさんいただいた。ありがとうございました。しっかりと充電を済ませてきました、と言いたいところだが、別にバカンスを楽しんできたわけではない。ずっとオフィスに通って仕事をしていた。ただ、「新潮流」を書くのを休んでいただけである。
◆マネックスCEO松本大は名物ブログ「つぶやき」を毎営業日欠かさず15年間、3600回以上書き続けている。一方、こちら「新潮流」は5月に思い立って始めて3カ月でもう「夏休み」だ。なんとも「意気地なし」のように思われるだろう。それが偉くなる人と、いつまでもウダツのあがらない人間の差、といえばそれまでだけど、でもそれでいいんじゃないかな。頑張ろうと思って頑張る人。疲れた、と正直に言って休む人。人それぞれ、いろんな人が社会や会社にいて、いいんじゃないかな。それを認める社会で、会社で、あってほしい。
◆子供の頃の夏休み。遊び呆けて、休みが後何日とカウントダウンが始まってから、ようやく尻に火がつく。結局、ぎりぎりまで宿題に追われて泣きながら休みが終わる。来年こそは早めに終わらせるぞ、絶対に!...と、毎年反省して誓うのだが毎年同じことの繰り返しであった。今回も、この1週間の休載の間にできるだけ溜まった「宿題」を片付けておこうと思ったがいっこうに捗らず...。三つ子の魂百まで、とはよく言ったものだ。さて、あと1週間で8月も終わりである。みなさんは、この夏やり残したことはないですか?
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆