【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 33,876.78 △43.17 (6/9)
NASDAQ: 13,259.14 △20.62 (6/9)
1.概況
先週末の米国市場はハイテク株への買いが続き小幅に続伸となりました。18ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に141ドル高まで上昇しましたが、買い一巡後に伸び悩むと昼前にマイナスに転じました。しかし、下げ渋ると午後に入って徐々に買いが優勢となり結局43ドル高の33,876ドルで取引を終え4日続伸となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も20ポイント高の13,259ポイントと続伸となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材やエネルギー、不動産などの6業種が下げました。一方で情報技術や一般消費財・サービス、ヘルスケアなどの5業種が上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではダウ(DOW)が2%近く下落したほか、インテル(INTC)とウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)、ホーム・デポ(HD)も1%以上下げています。一方でセールスフォース(CRM)が3%近く上昇しています。ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ(TSLA)が4%余り上げました。ゼネラル・モーターズ(GM)の電気自動車向けに急速充電設備を2024年から利用できるようにすると発表したことを材料視した買いが入りました。ネットフリックス(NFLX)もアカウント共有の有料化を始めた後の新規加入者が大幅に増えたと伝わったことで2%を超える上昇となっています。また、ソフトウエアのアドビ(ADBE)も投資判断の引き上げを受けて3%以上上げています。
5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.02%高い3.74%となりました。ドル円は139円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は先週末の米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。利益確定の売りが出やすいなかで日経平均が一日を通して堅調さを維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)