ペプシコ(PEP)決算:1株利益は1.50ドルで市場予想を上回る
ペプシコは、スナックと飲料の世界的大手企業である。Pepsi、Mountain Dew、Gatorade、Lays、Cheetos、Doritosなど、知名度の高い家庭向けブランドで製品を展開している。世界のセイボリー(甘くない)スナック市場で支配的な地位を確立し、また、炭酸ソフト飲料、水、スポーツ飲料、エナジー飲料など多角化された商品構成を持つ世界で2番目(コカ・コーラに次ぐ)規模の大きな飲料会社である。インスタント食品が売上高全体の55%、残りを飲料製品が占める。米国や海外に製品の製造工場や流通センターを配置している。海外市場が売上高全体の40%、営業利益の3分の1を占める。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比10%増の178.46億ドル(市場予想は172.44億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.50ドル(市場予想は1.38ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。通期ベースのコア調整済みEPS、既存事業売上高ガイダンスをそれぞれ引き上げ、両方とも予想を上回った。
今後の株価見通し
トウモロコシなどの原材料のコスト上昇を吸収し、値上げを通じて消費者に転嫁したことが奏功。値上げ銘柄として注目は続く。
ピンタレスト(PINS)決算:1株利益は8セントで市場予想を上回る
ピンタレストは、オンライン上でレシピから料理・旅行先まで、ユーザーがさまざまな製品やアイデアを発見することができるプラットフォームを展開している。2010年に設立されたこのプラットフォームは、女性から強い支持を得ており、月間4億5,000万人に及ぶアクティブ・ユーザーのうち、女性が約3分の2を占めている。デジタル広告枠の販売が主な収益源であり、現在はプラットフォーム上のeコマース機能の強化に取り組んでいる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比5%増の6.03億ドル(市場予想は5.93億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・8セント(市場予想は0.3セント)
決算総括
引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高、調整済みEPSとも予想を上回った。
今後の株価見通し
スナップ(SNAP)、クラウドフレア(NET)、アルテリックス(AYX)等が決算発表後、軒並み急落する中、同社株も割を食っている。ここまで下落するような決算内容ではないと思う。
ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(HLT)決算:1株利益は1.24ドルで市場予想を上回る
ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスは、2022年末時点で、19ブランドにまたがる1,127,430室の客室を運営しており、プレミアムエコノミーからラグジュアリーのホテル事業に取り組んでいる。HamptonとHiltonが、2022年末時点でそれぞれ総客室数の28%、13%を占める2大ブランドである。ここ数年で開業した新しいブランドには、Home2、Curio、Canopy、Spark、Tru、Tempoがある。管理客室とフランチャイズ客室が、調整済みEBITDAの大部分を占めるが、収益は主に米州からのものである。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比33%増の22.93億ドル(市場予想は22.14億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.24ドル(市場予想は1.14ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第2四半期調整済みEPS、同EBITDA ガイダンスレンジもともに予想を上回った。2023年度通期ベース調整済みEPS、同EBITDAガイダンスレンジもともに予想を上回った。株価は高寄りしたものの、利益確定売りに押された。
今後の株価見通し
強気。さらなるアフターコロナの恩恵を想定。
ボーイング(BA)決算:1株損失は1.27ドルで市場予想を上回る
ボーイングは、航空宇宙および防衛の大手企業である。民間航空機、防衛・宇宙・セキュリティ、グローバル・サービス、ボーイング・キャピタルの4つの部門で事業を展開している。民間航空機部門は、130座席を超える航空機の生産でエアバスと競合している。防衛・宇宙・セキュリティ部門は、軍用機や武器の製造でロッキードやノースロップなどと競合している。グローバル・サービス部門は、航空会社にアフターマーケット・サービスを提供している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比28%増の179.21億ドル(市場予想は174.31億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.27ドルの赤字(市場予想は0.97ドルの赤字)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高は予想範囲内だったものの、調整済みEPSの赤字幅は予想以上に悪化した。民間航空機は予想を下回ったものの、防衛・宇宙・セキュリティ部門がそれを埋めた。
今後の株価見通し
株価上昇につながるカタリスト待ちの状況。ただし、通期のガイダンスでもFCFは
30億-50億ドルの黒字見通しを維持したことは力強い。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)決算:1株利益は1.20ドルで市場予想を上回る
ベライゾン・コミュニケーションズは、現在では無線通信事業が主な事業(売上高の80%近く、営業利益のほぼ全てを占めている)となっている。全国規模のネットワークを有し、ポストペイド契約者数が9,300万人、プリペイド契約者数が2,300万人(Tracfone買収後)の米国最大の無線通信会社である。固定回線通信事業には、住宅および事業者との契約件数がおよそ2,500万件に上る北東部のローカル・ネットワーク事業や全国の企業向けサービス事業が含まれる。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(1月-3月期)実績
★売上高・・・前年同期比2%減の329.12億ドル(市場予想は336.42億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.20ドル(市場予想は1.19ドル)
決算総括
1-3月期(第1四半期)売上高が予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。ポストペイド型携帯契約純増数も予想を上回った。通期ベースの調整済みEPSガイダンスレンジを据え置き、予想を上回った。
今後の株価見通し
当面現下レベルで値固めか。