【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 33,976.63  ▼10.55 (4/18)
NASDAQ: 12,153.41  ▼4.31 (4/18)

1.概況

米国市場は方向感に乏しく小幅に高安まちまちとなりました。22ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に195ドル安まで下落しました。しかし、その後持ち直すと午後は前日終値を挟んで小幅にもみ合う展開となり結局10ドル安の33,976ドルで取引を終え反落となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も4ポイント安の12,153ポイントと反落となりましたが、S&P500株価指数は3ポイント高の4,154ポイントと続伸となっています。

2.経済指標等

3月の米住宅着工件数は年率換算で前期比0.8%減の142万戸となりましたが市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち資本財・サービスやエネルギー、情報技術などの7業種が上げました。一方でヘルスケアやコミュニケーション・サービスなどの4業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が決算で最終損益が赤字となったことで3%近く下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。ゴールドマン・サックス(GS)も決算で売上高が市場予想に届かなかったことで1%以上下げ、ダウ平均構成銘柄でジョンソン・エンド・ジョンソンに次ぐ下落率となっています。また、取引終了後に決算を発表したネットフリックス(NFLX)は4-6月期の売上高などの見通しが市場予想を下回ったことから時間外で一時大幅安となりました。一方でボーイング(BA)が主力小型機の増産計画に変更がないと伝わったことで1%以上上げ、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。画像処理半導体のエヌビディア(NVDA)も投資判断と目標株価の引き上げを受けて2%を超える上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%低い3.57%となりました。ドル円は134円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が小幅に高安まちまちとなったことで小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか昨日までの8日間で1,200円近く上げた日経平均が利益確定の売りが出やすいなかで堅調さを維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)