先週、九州北部を襲った大豪雨は甚大な被害をもたらしました。亡くなられた方、被害に遭われた方に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
最近の自然災害は「過去例を見ない...」「未曾有の・・・」といった形容されるものが多く、「これまで大丈夫だったから安心」とは言えないことを実感します。
地球温暖化を進めないためのパリ協定から離脱表明をしている米国は、先週末のG20においても、やはり周囲を振り回しました。世界中で頻発する異常気象は、温暖化の影響も多いと言われており、この人の存在は世界にとっての人災とも言えそうです。かろうじて、この人の主張に流されることなく、パリ協定についても、反保護貿易についても、19対1で他の諸国、諸地域の結束が確認できただけでも良かったと思うべきでしょうか。

景気回復基調と言われていても、日々不安を感じるニュースが溢れています。リスクに対する備えについても、心配に思う方は多いことでしょう。

モノ全般について言えば・・・

市場取引商品(株式やFXなど)は、これまでも書いてきたように、下落に備えた注文(ヘッジ)を入れておくことが一つの方法です。金融資産を現金や金の延べ棒にして、自宅の金庫に入れておくのは止めましょう。それこそ災害等により全く無くなってしまうことも。家屋や持ち物については損害保険に加入しておくこと。補償の対象や範囲については、改めて確認しておきましょう。いざとなったら、対象外だったということもありえます。所有物そのものを減らす、という流行りのミニマリスト的な考え方も一つなのかもしれません。持ち物の中でも、写真やアルバムのような思い出の品については、紙のものとは別にデジタル化して、クラウド(ネット上)にも保管することで、パソコンやスマホなどの機器が使えなくなっても残す(取り戻す)ことができます。

何より大切な命(個人的に愛犬を家族、娘と思っていますので、あえて「人」に限らず)については・・・

病気や怪我に備えての保険加入があります。ここで確認すべきは、死亡保険はその命が亡くなってしまった時に残された人のために入るもの。命ある時のための保険ではありませんので、ご自身の加入している保険については確認しておいてくださいね。災害等については、避難所の確認や避難生活に必要なもの、特に常備薬などについては日頃から用意しておきたいものです。必要なものは、いつでも取り出せるようにしたいですね。と、書いている私自身の準備がまだまだ中途半端であることに気が付きました・・・!

日々慌ただしい現代では、リスク全般について考える機会というのは限られてしまうのが現実です。思いをはせた時に手を付けないと、いざという時に「しまった!」ということになってしまいます。
私自身戒めることを含めて、リスクに備え、かつ日々無駄のない生き方を心掛けたいですね。

廣澤 知子

ファイナンシャル・プランナー

CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員