ラルフ・ローレン(RL)決算:1株利益は3.35ドルで市場予想を上回る
ラルフ・ローレンは、1967年にラルフ・ローレンにより設立された。北米・欧州・アジア地域で、ライフスタイル志向の商品のデザイン、マーケティング、販売を手掛ける。
商品には、アパレル、フットウエア、メガネ、ジュエリー、家庭用品、フレグランスなどがあり、Ralph Lauren Collection、Polo Ralph Lauren、Lauren Ralph Lauren、Double RLブランドで展開されている。商品は、百貨店や専門小売店への卸売販売、あるいは直営小売店やeコマースを通じて直接販売されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比0.9%増の18.32億ドル(市場予想は17.63億ドル)
★1株当たり利益(調整済)・・・3.35ドル(市場予想は2.92ドル)
決算総括
本日寄り前決算発表。10-12月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想をかなり上回った。既存店売上の伸びも予想を上回った。通期ベースの売上高ガイダンスは据え置いたが、予想を上回った。
今後の株価見通し
135ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。
クォリーズ(QLYS)決算:1株利益は1.01ドルで市場予想を上回る
クォリーズは、企業、政府機関、および中小規模事業者に対しクラウドベースのセキュリティおよびコンプライアンス・ソリューションを提供している。
ソリューションは、ITアセット・ディスカバリー、セキュリティ評価、およびコンプライアンス管理ライフサイクルを自動化するセキュリティー・インテリジェンス・サービスで、Qualsys Cloudプラットフォームを通じて提供される。
ソリューションによって、顧客は大量のITセキュリティー・データを収集および分析し、脆弱性を発見および優先順位付けし、対策をとることができる。クラウドベースで提供するソリューションの年間サブスクリプション収入が主な収益源である。売上高の大半は米国市場が占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比19%増の1.31億ドル(市場予想は1.30億ドル)
★調整済み1株当たり利益・・・1.01ドル(市場予想は90セント)
決算総括
10-12月期(第4四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第 1四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を下回った。通期ベースの売上高、調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を下回った。
今後の株価見通し
ガイダンスが弱かった。133ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。
ウーバー・テクノロジーズ(UBER)決算:1株利益は0.29ドルで市場予想を上回る
ウーバー・テクノロジーズは、乗客と運転手、食事の注文者とレストランやフードデリバリーサービス提供者、および、荷送人と運送人をマッチングするためのテクノロジーを提供している。
運営するオンデマンドテクノロジー・プラットフォームは、最終的には同社が「空飛ぶ車のシェアリング」と呼ぶ自律車両、無人機による配送、Uber Elevateなどの新たな製品やサービスに利用される可能性がある。
サンフランシスコに本社を置き、世界63カ国以上で事業を展開している。現在、1億1千万人を超えるユーザーが少なくとも月に1回はライドシェアリングを利用し、あるいは、食事を注文している。売上高の約76%はライドシェアリングが占め、22%が食事の配達から生み出されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比49%増の86.07億ドル(市場予想は84.74億ドル)
★1株当たり損益・・・0.29ドル(市場予想は0.05ドルの赤字)
決算総括
1株損益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。ブッキングは予想範囲内だったものの19%の伸びを示している。高インフレでも消費者のテイクアウト注文や配車サービスに影響が出ていないことが示された。
今後の株価見通し
好決算だった。短期的に45ドルを目指す展開が予想される。
ペイパル・ホールディングス(PYPL)決算:1株利益は1.24ドルで市場予想を上回る
ペイパル・ホールディングスは、2015年にイーベイから分離独立して誕生した。オンライン取引に焦点をあて、マーチャント(加盟店)や消費者にデジタル決済ソリューションを提供している。
2021年末現在、4億2,600万のアクティブ・ユーザーを有し、このうち3,400万が加盟店である。また、海外送金事業を手掛けるXoom、消費者間の決済プラットフォームVenmoを傘下に有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★純収入・・・前年同期比6.7%増の73.8億ドル(市場予想74億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.24ドル(市場予想は1.20ドル)
決算総括
経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、アクティブ顧客アカウント数の伸びが予想を下回り、総取扱高も予想を下回った。
ガイダンスも公表し、第1四半期の経常収益の見通しは予想を下回っているものの、1株利益は予想を上回る見通しを示した。
今後の株価見通し
85ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。
アッヴィ(ABBV)決算:1株利益は3.60ドルで市場予想を上回る
アッヴィは、免疫学や腫瘍学分野に主軸を置く製薬会社である。現在、主力製品であるヒュミラによる利益が全体の利益の過半を占める。2013年初頭にアボット・ラボラトリーズから分社化された。最近のアラガンの買収によって、審美および女性医学分野での新薬が追加された。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比2%増の151.21億ドル(市場予想は153.41億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3.60ドル(市場予想は3.53ドル)
決算総括
本日寄り前決算発表。10-12月期(第4四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済み EPS は上回った。主力のヒュミラの売上高が予想を上回った他、粗利率、営業利益率がともに予想を上回った。
今後の株価見通し
147.50ドル近辺で当面値固めの動きが予想される。
ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)決算:1株損失は1.12ドルで市場予想を下回る
ロイヤル・カリビアン・クルーズは、世界第2位のクルーズ会社で、クルーズバケーション業界で、5つのグローバル・ブランドおよび提携ブランドのもと64隻の船舶を運航している。さらに10隻の船舶を発注済みである。
ブランドには、Royal Caribbean International、Celebrity Cruises、Silverseaなどがある。また、TUI CruisesやHapag-Lloyd Cruisesを運営する合弁事業に50%出資し、革新性、船舶・サービスの質、旅行の多様性、目的地の選択肢の多さ、価格で競争力を維持している。Azamaraブランドの売却が2021年第1四半期に完了した。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比165%増の26.04億ドル(市場予想は26.10億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・1.12ドルの赤字(市場予想1.34ドルの赤字)
決算総括
10-12月期(第4四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSの赤字幅は予想ほど悪化しなかった。続く第1四半期調整済みEPSガイダンスレンジの赤字幅も予想ほど悪化しなかった。通期の調整済みEPSガイダンスレンジは予想の範囲内だった。
今後の株価見通し
上昇を想定。赤字幅の悪化も予想ほど見られず、アフターコロナ期待。
メルク(MRK)決算:1株利益は1.62ドルで市場予想を上回る
メルクは、循環代謝病疾患、がん、感染症など幅広い治療分野の薬剤を製造する医薬品会社である。がん治療薬では、がん免疫療法の成長性が高く売上高への貢献度が高い。
また、B 型肝炎、小児疾患、および、子宮頸がん(HPV)、帯状疱疹予防薬などさまざまなワクチンも製造している。さらに、動物の健康のための医薬品の販売も手掛ける。地域別では、売上高の半分弱を米国市場が占めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期2%増の138.30億ドル(市場予想は136.32億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・1.62ドル(市場予想は1.54ドル)
決算総括
本日寄り前決算発表。10-12月期(第 4四半期)売上高、調整済み EPSはともに予想を上回った。主力薬キイトルーダは予想範囲内となった。通期ガイダンスも公表し、売上高、調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を下回っている。
今後の株価見通し
下値模索を想定。