【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 34,245.93 △376.66 (2/13)
NASDAQ: 11,891.79 △173.67 (2/13)
1.概況
米国市場は14日に1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなか米CPIの伸びが前月から鈍化するとの期待から上昇となりました。18ドル高でスタートしたダウ平均は寄り付きを安値に一日を通して大きく上げ幅を広げると引け間際に380ドル高まで上昇し結局376ドル高の34,245ドルで取引を終え続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も173ポイント高の11,891ポイントと4日ぶりに反発となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーを除く10業種が上げました。そのなかでも情報技術と一般消費財・サービス、生活必需品、金融、コミュニケーション・サービスが1%以上上昇しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中28銘柄が上げました。なかでもマイクロソフト(MSFT)が3%余り上昇したほか、インテル(INTC)とセールスフォース(CRM)、ナイキ(NKE)、ホーム・デポ(HD)も2%以上上げています。一方でシェブロン(CVX)とウォルト・ディズニー(DIS)の2銘柄が小幅に下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)が新たな人員削減策を準備していると伝わったことで3%高となりました。フォード・モーター(F)もミシガン州に35億ドルを投じ電気自動車向けの車載電池の新工場を設けると発表したことで3%近く上げています。また、衣料のラルフローレン(RL)が投資判断と目標株価の引き上げを受けて4%近く上昇しています。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%低い3.70%となりました。ドル円は132円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の27,500円を超えて上げ幅を広げそうですが、今晩に米CPIの発表を控えて様子見となりやすいなかで朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。また、本日は寄り付き前の8時50分に2022年10-12月期のGDP速報値が発表される予定で注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)