アルファベット(GOOGL)決算:1株利益は1.05ドルで市場予想を下回る

アルファベットは、世界最大級のインターネット企業グーグルの持株会社である。売上高ではグーグル部門が99%、このうち広告収入が85%以上。その他、Google Playのアプリやコンテンツ、YouTube、クラウドサービス、その他ライセンスによる収入、ChromebooksやPixelスマートフォンなどのハードウェア、Google Home、ネストなどのスマートホーム製品の販売による収入がある。

アザー・ベッツ部門では、ライフサイエンス事業Verily、高速インターネット回線Google Fiber、自動運転車Waymoなど、ムーンショットと称される冒険的事業に投資している。営業利益率は25%~30%程度。グーグル部門では30%、アザー・ベッツ部門は営業赤字となっている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績 

★収入・・・760.5億ドル(市場予想は765.1億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.05ドル(市場予想は1.18ドル) 

決算総括 

10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高(トラフィック獲得コスト除く)が予想を下回ったほか、1株利益も予想を下回った。広告収入が冴えなかったほか、ユーチューブの売上高も予想を下回っている。 

今後の株価見通し

強気材料具現化があれば、株価には刺激材料となろう。下値固めを経て、更なる上値追いとなろう。 

アマゾン・ドットコム(AMZN)決算:1株利益は3セントで市場予想を下回る

アマゾン・ドットコムは、主要なオンライン小売業者で、収益で最大規模のeコマース企業である。2021年度の売上高は3,860億ドル、総取引額(GMV)は推定5,780億ドルである。

売上高に占める割合は、小売関連が約80%、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のクラウド・コンピューティング、ストレージ、データベース、その他サービスが10%~15%、広告が5%、残りはその他からとなっている。AWS以外の売上高では、ドイツ、英国、日本など米国外が25%~30%を占める。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績 

★売上高・・・前年同期比8.6%増の1492.0億ドル(市場予想は1458億ドル) 

★1株当たり利益・・・3セント(市場予想は22セント) 

決算総括 

10-12月期決算(第4四半期)では、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。また、アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)も予想を下回る売上高を計上している。 

今後の株価見通し

ライバルのショッピファイ(SHOP)株が好決算を背景に上昇している。1-3 月期売上高ガイダンスは弱かったが、前四半期ほどの停滞ではなかった。下値固めフェーズを経て、再騰体制を醸成するだろう。

アトラシアン(TEAM)決算:1株利益は0.45ドルで市場予想を上回る

アトラシアンは、より効率的かつ効果的なチームワークの実現を支援するソフトウェアの製造を手掛ける。プロジェクト企画・管理ソフトウェア、コラボレーション・ツール、およびITヘルプデスクなどのソリューションを提供している。

事業は、サブスクリプション(期間ライセンス、クラウドベースのソフトウェア使用契約)、メインテナンス(主に永久ライセンス製品のサポートや定期更新のための年間メインテナンス契約)、永久ライセンス(一括前払いのソフトウェアの無期限使用契約)、その他(研修、戦略コンサルティング、アトラシアン・マーケットプレイスのアプリ・ストアにおける第三者アプリの販売)の4部門で構成されている。2002年に創立され、本社をオーストラリアのシドニーに置く。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(10-12月期)実績 

★売上高・・・前年同期比27%増の8.73億ドル(市場予想は8.50億ドル) 

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.45ドル(市場予想は0.30ドル) 

決算総括

10-12月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第 3四半期売上高ガイダンスレンジは予想の範囲内だった。もっと高めの数字が期待されており、引け後株価は下落。 

アップル(AAPL)決算:1株利益は1.88ドルで市場予想を下回る

アップルは、スマートフォン(iPhone)、タブレット(iPad)、PC(Mac)、スマートウォッチ(Apple Watch)、AirPodsなど幅広い消費者向け電子機器の設計を手掛ける。製品のうちiPhoneが純売上高全体の大半を占める。

また、製品ユーザーにApple Music、iCloud、Apple Care、Apple TV+、Apple Arcade、Apple Fitness、Apple Card、Apple Payなど多様なサービスを提供している。

アップル製品には社内で開発されたソフトウエアや半導体が搭載されており、アップルが、ハードウエア、ソフトウエア、半導体、およびサービスを統合したビジネスモデルを採用していることは広く知られている。製品は、オンラインストアをはじめ、アップルの直営店舗や一般の小売業者を通じて販売されている。純売上高全体のおよそ40%を米州が占め、残りは海外のさまざまな地域で生み出されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(10-12月期)実績 

★売上高… 前年同期比5.5%減の1171.5億ドル(市場予想は1211.4億ドル) 

★1株あたり利益(一部項目を除く)…1.88ドル(市場予想は1.94ドル) 

決算総括 

10-12月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。アイフォンの売上高が予想を下回ったほか、マックも予想を下回った。ただ、サービス部門の売上高は予想を上回っている。 

今後の株価見通し

10-12月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。アイフォンの売上高が予想を下回ったほか、マックも予想を下回った。ただ、サービス部門の売上高は予想を上回っている。景気減速や長引く供給問題が響いた。ただし、アップル株の押し目は限定的だ。今後は 157 ドル超えから、上値追いとなろう。 

クォルボ(QRVO)決算:1株利益は0.75ドルで市場予想を上回る

クォルボは、RF Micro Devices社とTriQuint Semiconductor社が2015年1月に合併して誕生した。世界最先端のスマートフォンに多く使用されている高周波フィルター、電力増幅器、フロントエンド・モジュールの製造に特化している。

また、無線基地局、ケーブルテレビ、ネットワーキング機器、インフラストラクチャー、軍事向けなど、スマートフォン以外のさまざまな最終市場に製品を提供している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比33%減の7.43億ドル(市場予想は7.25億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.75ドル(市場予想は0.63ドル)

決算総括

10-12月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第4四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジは予想をかなり下回った。特に調整済みEPSガイダンスは予想の4分の1以下だった。

今後の株価見通し

続く第4四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジは予想をかなり下回った。当面底値模索の動きが予想される。