アメリカン・エキスプレス(AXP)決算:1株利益は2.07ドルで市場予想を下回る

アメリカン・エキスプレスは、世界のおよそ130の国や地域でチャージカード(一括払い方式)、クレジットカード(リボルビング払い方式)事業を展開する金融機関である。収益性の高いマーチャント(加盟店)ペイメントネットワークも運営する。

2018年から、グローバル消費者サービス部門、グローバル法人サービス部門、グローバルマーチャントおよびネットワークサービス部門の3部門で構成されている。カード決済サービスに加え、法人向けに経費管理ツール、コンサルティング・サービス、および事業者ローンなどを提供している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★収入(総収入から利払い分を差し引いたもの)・・・前年同期比17%増の141.76億ドル(市場予想は142.11億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.07ドル(市場予想は2.22ドル)

決算総括

10-12月期(第4四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を下回った。23年度通期ベースの増収率、調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想を上回った。

今後の株価見通し

好決算を受け、上値追いとなろう。

シェブロン(CVX)決算:1株利益は4.09ドルで市場予想を下回る

シェブロンは、世界中で探鉱、生産、精製事業を手掛ける総合エネルギー企業である。米国第2位の石油会社で、生産量は日量310万バレル(石油換算)である。これには日量770万立方フィートの天然ガスと日量180万バレルの石油が含まれる。

生産活動は、北米、南米、欧州、アフリカ、アジア、オーストラリアで行われている。石油精製施設は、米国およびアジアに位置し、原油処理能力は日量180万バレルである。2021年末時点の確認埋蔵量は113億バレル(石油換算)で、61億バレルの石油および30兆9,000億立方フィートの天然ガスが含まれる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比17%増の564.73億ドル(市場予想は537.62億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・4.09ドル(市場予想は4.27ドル)

決算総括

10-12月期(第4四半期)売上高は予想を上回ったが、調整済みEPSは予想を下回った。

今後の株価見通し

依然として上昇トレンドを維持している。

ビザ(V)決算:1株利益は2.18ドルで市場予想を上回る

ビザは、世界最大級の電子決済処理ネットワーク運営会社である。2021年度の総取扱額は10兆ドルを上回り、世界200ヶ国を超える市場で160種類の通貨の取引を決済する。同社の決済システムは、毎秒65,000件を超える取引を処理することが可能である。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(10月-12月期)実績

★純収入・・・前年同期比12%増の79億ドル(市場予想は76.9億ドル)
                                 
★1株当たり利益(調整後)・・・2.18ドル(市場予想は2.00ドル)

決算総括

10-12月期決算(第1四半期)では、1株利益、経常収益とも予想を上回った。ただ、総支払額は3.01兆ドルと予想を下回っている。

今後の株価見通し

更なる上値追いが見込めよう。

ニューコア(NUE)決算:1株利益は4.89ドルで市場予想を上回る

ニューコアは、鉄鋼および鉄鋼製品の製造会社である。また、製鋼所で使用される直接還元鉄も生産している。自社あるいは他社が製造した鉄鋼・鉄鋼製品を売買する国際トレーディング・販売事業も展開している。

事業は、製鋼部門と鉄鋼製品部門、原料部門で構成され、このうち製鋼部門から最大の収益が生み出されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比16%減の87.24億ドル(市場予想は86.36億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・4.89ドル(市場予想は4.19ドル)

決算総括

10-12月期決算(第4四半期)では、売上高、調整済みEPSともに予想を上回った。

鉄スクラップを電極で溶かす電炉で世界最大手の米ニューコア。高炉を含めた鉄鋼メーカーでトップだ。成長の原動力は、環境負荷の小さい電炉が脱炭素の流れに乗っただけではない。電炉の弱点である品質を高めて「値上げ力」を手に入れたことが、高い経営効率につながっている。

今後の株価見通し

更なる上値追いが見込めよう。短期的には200ドルを目指す展開が予想される。

ダウ(DOW)決算:1株利益は0.46ドルで市場予想を下回る

ダウは、ダウ・デュポンからの分社化で2019年に設立された、多角的なグローバル化学品メーカーである。ポリエチレン、エチレンオキシド、シリコーンゴムなど、数種類の化学物質を生産する大手企業である。製品は、消費者および工業最終市場の両方において多数の用途を有する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比17%減の118.59億ドル(市場予想は120.73億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.46ドル(市場予想は0.58ドル)

決算総括

10-12月期決算(第4四半期)では、売上高、調整済みEPSともに予想を下回った。続く第1四半期売上高ガイダンスレンジも予想を下回った。

今後の株価見通し

売上高、調整済みEPSともに予想を下回ったものの、深押ししていない。59ドル超えから、70ドルを目指す展開が予想される。