アルコア(AA)決算:1株損失は70セントで市場予想を上回る
アルコアは、ボーキサイト採掘、アルミナ精錬、一次アルミニウムの製造などを手掛ける、アルミニウムの垂直統合企業である。ボーキサイト採掘およびアルミナ精製の生産量で世界最大規模を誇る。利益はアルミニウムのサプライチェーンに沿った一般的な商品価格による影響を受ける。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比20%減の26.6億ドル (市場予想26.7億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を 除く)・・・70セントの赤字(市場予想は 71セントの赤字)
決算総括
10-12月期決算(第4四半期)では、1株損益の赤字および売上高は予想範囲内となった。
今後の株価見通し
レンジ内の推移が続く見通し。
テキサス・インストゥルメンツ(TXN)決算:1株利益は2.13ドルで市場予想を上回る
テキサス・インストゥルメンツは、テキサス州のダラスを拠点とするアナログ半導体製造の世界大手である。製品は、音声や電力などのリアルワールド・シグナルを処理するために使用されている。
売上高の95%は半導体が占め、残りの5%をいわゆる電卓が占めている。ワイヤレス通信機器やさまざまな電子応用機器に搭載されるプロセッサーやマイクロコントローラーでも大きな市場シェアを有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比3.4%減の46.7億ドル(市場予想は46.1億ドル)
★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・2.13ドル(市場予想は1.97ドル)
決算総括
10-12月期決算(第4四半期)では、売上高、調整済みEPSとも予想を上回った。ただ、続く第1四半期のガイダンスは、売上高、調整済みEPSともに予想を下回る見通しを示している。2020年以来で初めて売上高が減収となり、第1四半期の見通しも弱気なものになっている。
今後の株価見通し
183ドル超えから上値追いとなろう。
マイクロソフト(MSFT)決算:1株利益は2.32ドルで市場予想を上回る
マイクロソフトは、消費者や企業向けのソフトウェアを開発しライセンスを供与している。Windowsオペレーティングシステム(OS)やプロダクティビティツールであるOffice製品で知られている。
事業は、プロダクティビティ・ビジネスプロセス部門(従来型Microsoft Office、クラウドベースOffice 365、Exchange、SharePoint、Skype、LinkedIn、Dynamics)、インテリジェントクラウド部門(インフラストラクチャ・アズ・ア・サービスやプラットフォーム・アズ・ア・サービスであるAzure、WindowsサーバーOS、SQL サーバー)、モアパーソナルコンピューティング部門(Windows Client、Xbox、Bing検索サービス、ディスプレイ広告、サーフェスラップトップ、タブレット、デスクトップ)の広範な製品を手掛ける同様な規模を持つ3つ部門で構成されている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(10-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比2%増の527.5億ドル(市場予想は529.3億ドル)
★1株当たり利益(特別項目を除く)・・・2.32ドル(市場予想は2.30ドル)
決算総括
10-12月期決算(第2四半期)では、売上高は予想を下回ったものの、調整済みEPSは予想を上回った。ただ、警戒されていたクラウドの売上高が予想を上回ったことが好感されている。決算受け時間外で株価は上昇している。
今後の株価見通し
上値追いしそうだ。これは、ハイテク株に活力を与えるだろう。
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)決算:1株利益は1.59ドルで市場予想を下回る
プロクター・アンド・ギャンブルは、日用消費財の製造で世界最大手のひとつに入る。1837年に創業、年間売上高は800億ドルを上回る。タイド(洗濯用洗剤)、シャ-ミン(トイレットペーパー)、パンテーン(シャンプー)やパンパース(おむつ)など20を超える高い知名度を持つブランド・ラインを有し、各ブランド製品の年間売上高は全世界ベースで10億ドルに及ぶ。
選択と集中を進め、最後まで保有していた食品ブランドのプリングルズ(ポテトチップス)を2012年にケロッグに売却した。連結売上高のおよそ55%を事業拠点を置く米州以外の地域が占め、また、新興国市場が同売上高のおよそ3分の1を構成している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第2四半期(10月-12月期)実績
★売上高・・・前年同期比1%減の207.73億ドル(市場予想は207.42億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.59ドル(市場予想は1.60ドル)
決算総括
10-12月期決算(第2四半期)では、売上高は若干予想を上回ったが、調整済みEPSは下回った。既存事業売上高の伸びは予想を若干上回った。
今後の株価見通し
昼間のテレビドラマはソープオペラと呼ばれ、同社が発明したものだ。こうして築いた高いブランド力を背景に、巧みなマーケティング戦略を用い、世界の人口増によるメリットをフルに享受。製品の成熟化がすすみ、新規の設備投資や研究開発が少なく、利益が恩沢に蓄積されることになる。58年間毎年一貫して増配を実施。同社株は配当貴族指数に採用されている。今回の不振決算を受け、当面底値模索の動きが予想される。
ネットフリックス(NFLX)決算:1株利益は0.12ドルで市場予想を下回る
ネットフリックスは、オンディマンドのストリーミング動画サービスを、中国を除く世界のほとんど全ての国々で提供している。
収益は、主にサブスクリプション・サービスから生み出されている。自社オリジナル作品や他社制作のコンテンツを、パソコン(PC)やインターネットに接続されたテレビ、タブレット端末、コンソール型ビデオゲーム機、Apple TV、Roku、Chromecastなどの家電製品を通じて配信している。世界最大規模のSVOD(定額制動画配信)プラットフォームを展開し、加入者数は2億2,000万人を超える。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第4四半期(10月-12月期)実績
★ストリーミング売上高・・・前年同期比1.9%増の78.5億ドル(市場予想は78.6億ドル)
★1株当たり利益・・・0.12ドル(市場予想は0.42ドル)
決算総括
10-12月期決算(第4四半期)では、調整済みEPSは予想を大きく下回ったものの、売上高は予想範囲内となった。ただ、時間外で株価は6%上昇。有料会員数の伸びが予想を大きく上回る伸びを示し、北米を始めとした各地域で予想を大きく上回る増加を示したことが好感されている。広告付きプランが押し上げた。また、ヘイスティングスCEOが退任し、ピーターズCOOが共同CEOに就任する人事を発表。
今後の株価見通し
400ドルを目指す展開が予想される。