先週、急速な円高展開、日経平均株価が心理的節目でもある16,000円をあっさりと割り込み、週末の新聞はかなり悲観的な記事が並びました。
今年に入ってからはマーケットの基調は厳しく、本格的な反転に期待できる要素もあまり見当たりません。と、新聞ならずとも悲観的な口調になってしまうもので、私自身も最近、あまり明るい話題は書いていませんでした。

気分転換で、ちょっとお休みしていました「お金持ち入門」の続きを書いてみたいと思います。

お金持ちにもいろいろと種類がありますよね。
1.先祖代々お金持ち、いわゆる名家(資産家タイプ)
2.祖父母、親などが興した事業を継承したお金持ち(事業家タイプ)
3.起業家、外資系等の高給サラリーマン等、一代で急にお金持ち(突然キャッシュフローリッチタイプ)
4.医者、弁護士等で成功、大企業で出世サラリーマン等、一代で徐々にお金持ち(階段上がりキャッシュフローリッチタイプ)
5.上記を重複したお金持ち(全方位お金持ちタイプ)

もちろんこれだけではないと思います。芸能界で大成功というのは3に近いですよね。

お金持ちなんて他人事、どれにも縁はない!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は株式やFXなど投資が大成功すれば3のケースになるかもしれませんし、急な大成功ではなくとも上手な分散投資を続けて時間をかけて資産が大きく育てば4の徐々にお金持ちケースにあたるでしょう。いずれにせよ、投資をすることによって3や4のタイプのお金持ちの仲間入りする可能性もあるわけです。

さて上記、一言で「お金持ち」と括っていますが、その資産額や収入金額などは同カテゴリーでも大きく異なるでしょう。それこそ何億、何十億もの違いもあるかもしれません。
普段の生活がとても質素、地味で、本人もお金持ちという自覚もないけれど、実はなかなかの資産家ということもあるでしょうし、逆に派手できらびやかな生活をしているけれど実はかなりきわどい台所事情という方もいるかもしれません。
もちろん、危険なのは後者です。急にお金持ちになった3のタイプに多く見られるようです。お金持ちの交友関係も華やかで、周囲にいる資産やキャッシュフローが桁違いな人と同様な行動を続けようとしてしまうのかもしれませんね。急に大金を手にした場合、急に失うリスクも大きいということに気が付かないのが怖いところです。リーマンショック後に失職、自己破産した超高給外資系トレーダーの話も聞いたことがあります。
厳しい状況を認識して、早めに方向転換できるのであればよいのですが・・・。「身の丈を知る」「過分を求めず充足を知る」という気持ちを持ってリスク管理を身に着けることは、たとえ外から見ると余裕のあるように見えるお金持ちにとっても大切なようですね。
今回はお金持ちの分類になってしまいましたが、続きは別の機会に・・・。
廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員