センティーン(CNC)決算:1株利益は1.30ドルで市場予想を上回る
センティーンは、メディケイド、メディケア、および個人向け医療保険サイトのエクスチェンジを含む政府が支援するヘルスケアプランに焦点を当てたマネジドケア組織である。
2021年9月時点で、約2,200万人の医療メンバーにサービスを提供している。主にメディケイド(メンバーの68%)、個人向けエクスチェンジ(10%)、残りは、TRICARE(西部)、矯正施設、および国際プラン向けとなっている。ほかにも、メディケアPart D製薬プログラムを通じて400万人にサービスを提供している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月―9月期)実績
★売上高 ・・・ 前年同期比11%増の358.65億ドル(市場予想は354.50億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・ 1.30ドル(市場予想は1.24ドル)
売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。医療給付率は予想より低い数字だった。調整済みEPSガイダンスレンジは下限を引き上げ、予想を下回った。医療給付率ガイダンスは予想を下回る水準だった。
今後の株価見通し
短期的に92ドルを目指す展開が予想される。
ゼネラルモーターズ(GM)決算:1株利益は2.25ドルで市場予想を上回る
ゼネラルモーターズは、旧GMの経営破綻後、2009年7月に新生GMとして再建された。GM北米(GMNA)、GMインターナショナル・オペレーションズ(GMIO)、クルーズ、GMファイナンシャルの4部門からなり、8ブランドを展開する。
2021年に米国市場シェアリーダーの座を失い、シェアは280ベーシスポイント減少して14.6%となったが、2021年には半導体不足があったことから、2022年に再びトップに返り咲くと予想される。アメリクレジットを買収して2010年10月にGMファイナンシャルが設立され、自動車ローンを手掛ける金融子会社となった。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月―9月期)実績
★売上高・・・前年同期比56%増の418.89億ドル(市場予想は423.71億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.25ドル(市場予想は1.89ドル)
売上高は予想を下回ったが過去最高となり、調整済みEPSは予想を上回った。通期ベースの調整済みEPS、EBITガイダンスレンジを据え置き、両方とも予想を上回った。
今後の株価見通し
株価は当面42.50ドルを目指す展開が見込まれる。
ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)決算:1株利益は0.35ドルで市場予想を下回る
ゼネラル・エレクトリック・カンパニーは、米国の発明家トーマス・エジソンが設立した会社ともう一社が1892年に合併して誕生した。今日では、航空旅行、精密医療、およびエネルギー転換における世界的なリーダーである。
差別化された技術と世界中に広がる設備の巨大な工業的インストールベースで知られている。このインストールベースには、航空宇宙用エンジン、ガスタービンおよび蒸気タービン、陸上および洋上風力タービン、ならびに医療診断およびモバイル機器が含まれる。
利益の大部分は、一般的に利益率が高いサービス収入によるものである。元ダナハーのローレンス・カルプCEOがリーンの原則に基づいて、コングロマリットの数年にわたる業績回復をリードしている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月―9月期)実績
★売上高・・・前年同期比ほぼ横ばいの184.38億ドル (市場予想は184.50億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.35ドル(市場予想は0.47ドル)
売上高は予想範囲内だったものの、調整済みEPSは予想を下回った。一方、注目のフリーキャッシュフロー(FCF)は予想以上の黒字となった。通期ガイダンスも公表し、調整済みEPSガイダンスレンジを下方修正し、予想を下回った。
今後の株価見通し
風力発電機事業が不振だ。株価は当面、60ドルから80ドルの間の往来相場が予想される。
SLB(SLB)決算:1株利益は0.63ドルで市場予想を上回る
SLBは、油ガス層挙動、坑井建設、生産効率向上、さらに最近ではデジタルソリューションなど、多様な分野を専門とする世界最大級の油田サービス企業である。業界の革新をけん引する企業として高い評価を得ており、多くの最終市場で支配的なシェアを有する。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第3四半期(7月―9月期)実績
★売上高・・・前年同期比28%増の74.77億ドル(市場予想は71.05億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.63ドル(市場予想は0.55ドル)
売上高、調整済みEPSとも予想を上回った。海外での売上高が好調だった。過去7年間で最高の利益を計上し、今年の残りの期間のガイダンスも上方修正し第4四半期の売上高は20%台半ばの成長が見込まれると発表した。
今後の株価見通し
好決算を受け、株価は4年ぶりの高値をつけた。短期的に65ドルを目指す展開が見込まれる。
シーゲイト・テクノロジー・ホールディングス(STX)決算:1株利益は0.48ドルで市場予想を下回る
シーゲイト・テクノロジー・ホールディングスは、企業・消費者市場向けデータストレージのためのハードディスクドライブ(HDD)の大手サプライヤーである。同じく垂直統合モデルで事業を展開する主要なライバルであるウエスタン・デジタルと2社で実質的に市場を独占している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
第1四半期(7月-9月期)実績
★売上高・・・前年同期比35%減の20.35億ドル(市場予想は21.20億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.48ドル(市場予想は0.75ドル)
売上高、調整済みEPSともに予想を下回った。35%減収、81%減益。続く第4四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジもともに予想を下回った。
今後の株価見通し
今回の不振決算を受け、当面底値模索の動きが予想される。