相場以外では、新国立競技場に続き、エンブレムも白紙撤回と、東京五輪はつまずきが続き、世界に何とも情けない姿を見せています。
夏休み明けは、何かとすっきりとしない始まりでしたね。
さて9月1日は「防災の日」、先週1週間は「防災週間」でした。
何か大きな災害があると一気に防災意識が高まるものの、その意識は日常生活に埋没してしまうことが多いのも事実。と、書いている私もその一人で、先週は様々な防災広告を見かけ、あらためて準備不足を認識しました。
防災と聞くと何を思い浮かべますか?防災グッズでしょうか?
実はこれもかなり商業主義ベースのものも多く、単品を自分で揃えれば意外と安価で手に入りそうなものをかなり高価な「セット売り」しているケースも見受けられます。防災を意識しつつも、手軽に...と思えば割高でも一つ買っておくと満足はするのかもしれません。自身ができていないので、あまり言えませんが、中身を自分で選んで揃える方が万が一の時に何があり、どう使えばいいのかもわかりますし、経済的ですよね。(それで今に至って準備不足なわけですが・・・。)
防災というのはもちろんグッズだけではありません。
より大きく捉えて、建築物であればそもそもの倒壊の危険性を少なくすること、建物家財等の補償、仕事やライフプラン見据えた経済的な保障など、命を繋いだ後の人生もリスクヘッジの一つとして考え、準備しておくことが必要だと思います。
例えば、建物の耐震補強については、各自治体で補助金を出しているところも多いです。倒壊リスクを減らすことができれば、命だけではなく、その後の復旧にかかるお金の大小にも大きく影響します。
地震保険や火災保険もカバーする部分が様々です。ご自分が加入している保険の確認と見直しは必要です。また保険証券や万が一の時の連絡先等、防災セットの中にコピーを入れておくことも忘れずに。
仕事や重要なデータの詰まったPCも壊れてしまっては一大事です。クラウドの利用等バックアップをしっかりとっておくこと、そうした機器のバッテリーを確保できるようにしておき、避難しなければならない時にも困らないようにしておきたいものです。
自分の資産が不明にならないように、金融資産の把握と、必要書類のコピーをとっておくこと。また、いざという時の現金はいくらか身近においておくことも必要ですね。
防災も投資のリスクヘッジと同じです。忘れずに行っておきたいですね。
廣澤 知子
ファイナンシャル・プランナー
CFP(R)、(社)日本証券アナリスト協会検定会員